2014/3/17
東日本大震災復興支援チャリティコンサート クラシックエイドVol.4
2014年3月16日 於:東京オペラシティコンサートホール
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本年で4回目となるチャリティコンサートを開催いたしました。
会場には沢山のお客様にご来場いただき、昨年同様天皇皇后両陛下のご臨席も賜りました。
今年は、福島県から湯本高等学校吹奏楽部の皆さんに元気な演奏を披露していただきました。
震災直後は衣食住についての早急な支援が必要でしたが、3年経った現在は被災者の方々の心のケアが必要と報道されています。
私どもは昨年に引き続き「100年後の子供たちへ」という言葉をかかげて、震災で親を亡くした子供たちの高校卒業後の進学を支援するための「公益財団法人みちのく未来基金」に、会場での募金と公演収益金の1部、合計4,344,899円を寄付いたしましたので、ここにご報告させていただきます。
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尚、会場では出演したアーティストの思いを展示させていただきましたが、あらためてこちらにも記させていただきます。
公演の動画もご覧下さい。
今井奈緒子(パイプオルガン)
3.11は仙台に居ました。東北各地での「その瞬間」と「その後」について、さまざまな事柄を見聞きしてきました。当初は思いつきもしなかったけれど、いまは人間の持つ悲しみ、よろこび、勇気、闘志…あらゆる情感を引き出す音楽の力を、信じています。
川本嘉子(ヴィオラ)
苦しみの後にチャンスや喜びがやってくる経験を皆様はお持ちでしょうか?!(音楽のお稽古はその繰り返しです、、、)ですから今回の震災の後にも素晴らしい時間が必ずくると私は信じています。とはいえ、被災地の方 それぞれには まだまだ癒ない事も多々あると思います。そんな落ち込みそうになる心を支えられるようなエネルギーを皆様とオペラシティから届けられれば嬉しいです。
鮫島有美子(ソプラノ)
ウィーンの音楽家の友人たちも被災地の復興を心から応援しています。自分たちもこのコンサートに参加したかったとの思いを託されました。私自身は3回目ですが、MC役と日本中の皆さんがご存知のメッセージソング「花は咲く」、そして朗読の「くじけないで」の詩で私の心のすべてを被災地の方たちに届けたいです。
千住真理子(ヴァイオリン)
クラシック・エイドに毎回参加させて頂き今回で4回目になります。被災され避難されて仮設住宅に仮住まいの方々は未だ2万人に及びます。このクラシック・エイドが、今後も被災者の心に寄り添う形で応援しつづけるものであることを願ってやみません。
TSUKEMEN(アンサンブル)
本日演奏させて頂く曲目はTSUKEMENのオリジナル曲2曲です。
一つは震災で被害に遭われた方へのレクイエム、もう一つは日本の明るい未来の幕開けにと、夜明け前をイメージして作曲した曲です。何年経ってもまだまだ心の傷が癒えない方々が沢山いらっしゃいます。
今思っている事、感じていること、思いの丈を込めた演奏が被災された方の心に届くと信じて、演奏させて頂きます。
仲道郁代(ピアノ)
もう3年、まだ3年。さまざまな受けとめ方があると思います。
けれども、依然として被災地では止まったままの時が動き出していないところもあるようです。
「今、私たちにできること」それは思いと活動と続けていくこと、積み重ねていくことだと思っています。
仲道祐子(ピアノ)
音楽に何が出来るのか、音楽を通じて自分に何が出来るのか。あの日からずっと考えています。
音楽の持つ力を信じて、復興に、夢に、希望に。少しでもご協力出来ますよう、誠心誠意演奏したいと思います。
錦織健(テノール)
復興には物心両面のサポートが必要となれば音楽は「心」の役割でしょうか…それは慰め?勇気?
いや、「心」を盛り上げることで復興の気運を高め、それが具体的な経済援助や物資調達で「物」につながれば音楽の力はより現実的な力となります。
私達音楽家もなんとかして実際にお役に立ちたいと思っているのです。
長谷川陽子(チェロ)
音楽が本当の意味で人々のため、社会のためにお役に立てる現在に感謝するとともに、「継続は力なり」を改めて強く胸に刻んで毎回出演させて頂いています。逆境があっても、こうして音楽を通じて皆の気持ちを一つにまとめ力を合わせて前に進んでいくお手伝いを少しでもさせていただける事に感謝して、心を込めて演奏したいと思っています。
丸山繁(ピアノ)
私はこのクラシック・エイドには第2回から参加させていただき、今回が3回目の参加となります。
被災地で目の当たりにした未だ癒えぬ自然と人の姿と、それでも音楽はきっとそこで何かを果たせるのだという感動を思い返しながら、今日もそこにある音を奏でたいと思っています。
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