2020/3/10

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[演奏会レビュー] 名匠ニコライ・アレクセーエフ 新日本フィル (2020年2月15日) を指揮!

[past_image 1]今年4月来日のサンクトペテルブルグ・フィルの指揮者として、テミルカーノフと共に日本公演を指揮する、ニコライ・アレクセーエフ。 4月の来日に先立ち、2月15日にサントリーホールで新日本フィルを指揮して、チャイコフスキーのスラヴ行進曲、ショスタコーヴィチの交響曲 第6番等を披露しました(アレクセーエフは以前、新日本フィルを指揮してショスタコーヴィチの交響曲 第7番「レニングラード」を上演しており、今回はそれに続く同団への指揮者としての登場となりました)。 その音楽創りは古き佳きロシア音楽の香りを今に伝える「名人技」「職人技」と呼ぶにふさわしいもので、大仰な表現や、奇をてらった 作り込みは皆無ですが、ひたすら実直に楽譜に向き合い、作品が持つ本来の輝き、ロマンティシズム、壮大なスケール感を実に自然な形で描き出すのが特徴です。 この日のプログラム、チャイコフスキーのスラヴ行進曲の冒頭から漂う濃厚なロシア的色彩や、ショスタコーヴィチ交響曲 第6番の透き通ったハーモニー、更に同曲の楽章が進むにつれて速まるテンポと複雑さを増してゆくオーケ ストラの各パートを的確にコントロールし、フィナーレにオーケストラを最高潮に響かせ、さすがの「匠の技の冴え」を堪能させてくれました。 聴衆からの熱い拍手と歓声と同時に、オーケストラの楽員からも共感を持って拍手を受けていました。 アレクセーエフは、ロシアの伝統に根ざした音楽表現と、豊かな指揮経験に裏打ちされた、その「堅固な」指揮スタイルを持ち味としており、決して「汗だく」の「大振り」はしませんが、透徹したピアニッシモから劇的な大音量まで、聴衆はその安定した指揮のもと、作品の真の魅力に触れる事が出来る指揮者、と言えるでしょう。 4月にサンクトペテルブルグ・ フィルを指揮するプログラムは、 ロシア(殊にペテルブルグ所縁)の作曲家の傑作3作品がズラリと並び、まさに本国ロシア最高のオーケストラによる、ロシア音楽の醍醐味が堪能できる名曲プログラムが披露されます。 平日のお昼時、ご来場頂いた お客様には、“音の名職人”アレクセーエフが誘う、華麗で美しい、ロシア音楽の世界をお楽しみいただけるに違いありません。 ◆ニコライ・アレクセーエフのプロフィールは下記をご参照ください。https://www.japanarts.co.jp/artist/NikolayALEXEEV - - - - - - - - - - - - - - - - - - 巨匠テミルカーノフと 一躍”時の寵児”となった 藤田真央を迎えて贈るロシアの王道プログラム サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団 ユーリ・テミルカーノフ(芸術監督・首席指揮者) 藤田真央(ピアノ)  2020年4月21日(火)19:00 サントリーホール 公演詳細はこちらから[past_image 2]- - - - - - - - - - - - - - - - - - 平日午後に聴く最高峰のオーケストラによるロシア音楽の醍醐味 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団 ニコライ・アレクセーエフ指揮  2020年4月23日(木)14:00 東京オペラシティ コンサートホール 公演詳細はこちらから[past_image 3]
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