2019/8/26
【チャイコフスキー・フェスティヴァル2019 マリインスキー・オペラ】歌劇《マゼッパ》あらすじ
2019年11月、巨匠ゲルギエフとマリインスキー歌劇場が総力を結集して贈る「チャイコフスキー・フェスティヴァル2019」。コンサート形式、歌劇「マゼッパ」<全3幕>のあらすじを写真とあわせてご紹介いたします。
チャイコフスキーの知られざる名作オペラ。《マゼッパ》は政争渦巻く激動の時代を、美しいアリアと溢れる叙情で民族色豊かに描きだした重厚な歴史絵巻です。
【第1幕】
ウクライナ中でも有数の富豪で地主のコチュベイは、ロシア皇帝最高位宮廷貴族として多数の農場と地方の広大な土地を所有していた。[past_image 1] <マリアとマゼッパ>
その娘マリアは、親以上に年の離れたウクライナの元首であるマゼッパと愛し合っていた。幼馴染のアンドレイが愛の告白をしてもマリアは上の空である。[past_image 3] <幼馴染のアンドレイとマゼッパ>
一方マゼッパは、マリアとの結婚の許しを得ようとしたが、コチュベイは、血縁関係より緊密な間柄とされているマリアの名付け親であるマゼッパとは結婚などさせられない、と抗議する。[past_image 2] <激怒するコチュベイ>
マゼッパは、マリアの承諾を得ている、その上で教会には免除を申し込むと言い捨てる。激怒するコチュベイが剣を抜き、争いを止めようと割って入ったマリアが、マゼッパの胸に飛び込んで行く。一方、母リュボフは、マリアの結婚に悲しみに嘆いている。そして、マゼッパに一矢報いるよう夫コチュベイに訴えるのだった。コチュベイは、マゼッパがピョートル大帝からの独立を企て、スウェーデン国王と同盟を結び、反乱を起こそうと計画していることをロシアに密告することを計画する。
【第2幕】[past_image 4] <厳しい尋問を受けるコチュベイ>
ピョートル大帝は、密告には信憑性がないとして、コチュベイをマゼッパに引き渡してしまう。コチュベイは鎖に繋がれ、厳しい尋問を受ける。[past_image 5] <マゼッパの告白に喜ぶマリア>
そこにマリアが現れマゼッパに、不安な気持ちを訴えるが、マゼッパは「じきに戦争が起こるだろう、その戦争で、私は主権を手に入れる」と野心を明かした。[past_image 6] <マリアの元に現れた母リュボフと父の処刑の話に恐怖に陥るマリア>
マゼッパがいなくなると母リュボフが現れ、マリアに、処刑場に連れていかれる父コチュベイを救うよう説得する。話を聞いたマリアは恐怖に陥り、リュボフとともに処刑場へ急ぐが、処刑場では、すでに辺りが赤く染まっている。惨劇を目の当たりにしたリュボフは倒れ、マリアは異様な笑い声を立てながら意識を失ってしまうのだった。[past_image 7] <父コチュベイを救う為、マリアと母リュボフは処刑場へ急ぐが…>
【第3幕】
コチュベイの領地は廃墟となり、人影もない。マリアの幼馴染のアンドレイは、戦争を嘆きマリアとコチュベイの仇を取ろうとマゼッパを探している。一方マゼッパも、ピョートル大帝に敗れ今や逃亡の身。現れたマゼッパをアンドレイが見つけ、戦いを挑むが、マゼッパの部下に撃たれてしまう。そこへ正気を失ったマリアが歩いて来る。マゼッパを認識出来ず、父の死は母親の仕組んだお芝居だと信じ込んでいる。マゼッパは愛するマリアの変わり果てた姿に茫然となるが、ロシア軍が迫っていると知り、マリアを連れて逃げようとする。しかし、マリアが行くことを拒んだため、後ろ髪をひかれながらマリアを置き去りにして行く。[past_image 8] <マリアは、廃墟の中で血に染まったアンドレイを見つける>
残されたマリアは、廃墟の中で血に染まったアンドレイを見つけ、処刑場の恐怖を思い出す。もはや正気ではないマリアにはアンドレイを、子供と勘違いし子守歌を歌い始めるが、アンドレイは間もなく息絶える。廃墟の中でたった一人、マリアは花を抱きしめて子守唄を歌い続ける…。
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巨匠ゲルギエフ&ロシア芸術の殿堂 マリインスキー歌劇場が総力を結集して贈る
マリインスキー歌劇場 チャイコフスキー・フェスティヴァル2019
▼画像をクリックするとPDFで詳細をご覧頂けます▼[past_image 10]
歌劇「スペードの女王」
2019年11月30日(土) 15:00 東京文化会館
2019年12月1日(日) 15:00 東京文化会館
歌劇「マゼッパ」(コンサート形式)
2019年12月2日(月) 18:00 サントリーホール
マリインスキー 歌劇場管弦楽団 演奏会
2019年12月5日(木) 19:00 サントリーホール(チェロ:アレクサンドル・ブズロフ)
2019年12月6日(金) 19:00 東京文化会館(ヴァイオリン:五嶋龍)
2019年12月7日(土) 13:00 東京文化会館(ピアノ:セルゲイ・ババヤン、辻井伸行)
2019年12月7日(土) 18:00 東京文化会館(ピアノ:セルゲイ・ババヤン)
⇒ 特設サイトはこちらから
マリインスキー 歌劇場管弦楽団 日本公演 <東京以外の公演>
2019年11月28日(木) 19:00 福岡シンフォニーホール(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112
2019年11月29日(金) 19:00 レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール(ピアノ:松田華音)
(問)県民ホールサービスセンター 087-823-5023
2019年12月3日(火) 19:00 アクトシティ浜松 大ホール(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)公益財団法人浜松市文化振興財団 053-451-1114
2019年12月8日(日) 14:00 フェニーチェ堺 大ホール(堺市民芸術文化ホール)(ヴァイオリン:五嶋龍)
(問)フェニーチェ堺 072-228-0440