2019/7/16

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【エイフマン・バレエ】静岡で<ロダン〜魂を捧げた幻想>が日本初演!深い感動を残し東京公演へ

「この作品をご覧になった方は必ず、心を揺さぶられます。」と7月14日静岡でのトークイベントでロダン役のオレグ・ガブィシェフが話していましたが、<ロダン〜魂を捧げた幻想>は、心の奥底をガシッとつかまれて、大きく揺さぶられる舞台でした。[past_image 1]そして見終わった後でも、何回もシーンを反芻し続けてしまうステージ。 ヒリヒリする感情や、ほどこうとしてもほどけない交錯、陶然と永遠に浸っていたい、という願いなど、さまざまな思いが次から次へと押し寄せてきて、心の闇に向かうジェットコースターに乗ったような感覚。 「舞台の最後で、涙が出てきてしまうのです。それはカミーユ・クローデルの運命に思いを馳せてなのか、彼女の人生を生き(踊り)終えた安堵の涙なのか、は判りません」と話していたリュボーフィ・アンドレーエワ。[past_image 2]ロダンが創作に悩み苦悩している中、粘土(肉体)の塊に誘われ挑んでいく時の凛々しい、神々しい姿。 ドビュッシーと踊りながら虚ろになっていく表情。続けてロダンと踊る時の安堵の身体の使い方。 ローズの影に怯えつつ、立ち向かおうとする心の揺れ動き。評論家に無視され、自作を崩していく自暴自棄。 これまで感じていても感じないふりをしていた感情に、向き合わざるを得ない作品でもありました。 最後、他の精神(こころ)を病んだ少女たちに連れられるように手をつなぎ歩くカミーユ・クローデル。 その向かう先は、天国だったのではないか、と思うほどアンドレーエワの表情は恍惚として、石を刻み続けるロダンの背中が、実は苦悩なのではないか・・・などとも思ってしまう結末でした。[past_image 3]このように感情を揺さぶられると同時に、肉体の塊が彫刻家の手によって動き始め芸術作品になる、という、今まで観たことのない展開に目を見張らされる舞台。 まるで発明の現場を目撃しているような、会場中が固唾をのんで見守るような一体感と集中、興奮がありました。 そして、もうひとつのエイフマン・バレエのの“真骨頂”は、そのエンターテインメント性。 群舞の中に織り込まれている風刺の効いた動き、華やかさとキレのある思い切った動き(カンカン)は、享楽的であり、権威的でもあった時代背景を、シリアスなシーンの合間に盛り込み、飽きさせません。[past_image 4]シリアスとエンタメ。苦と楽。喜びと哀しみ。 その両面をふんだんに盛り込むことによって、生きること、よりリアルな人生を映し出し、私たちに問いかけてくるのです。 21年の沈黙を経て、エイフマン・バレエが来日しました。 今回、グランシップ静岡での『ロダン』日本初演が、多くのブラボーと、スタンディングオベーションによって讃えられたことは、エイフマン氏の夢であり、新しいエイフマン・バレエの第一歩でもあります。 このエポックメイキングな上演を、次の上演地、東京でもぜひご覧ください。 -------------------- ロダン 〜魂を捧げた幻想」と「アンナ・カレーニナ」の使用楽曲のプレイリストを公開中! エイフマン・バレエ 使用楽曲プレイリストはこちらから 21年ぶり待望の来日!世界に衝撃をあたえ続ける エイフマン・バレエ 日本公演 2019 7.18 [木] 19:00 「ロダン 〜魂を捧げた幻想」 7.19 [金] 19:00 「ロダン 〜魂を捧げた幻想」 7.20 [土] 17:00 「アンナ・カレーニナ」 7.21 [日] 14:00 「アンナ・カレーニナ」 会場:東京文化会館 (問)ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212 ⇒ エイフマン・バレエ 日本公演2019 特設サイトはこちらから
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