2019/4/24

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「ブルックナー組、日本へ!」〜ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) Vol.6

”天使の歌声”に魅了される、公演初日まであと4日! ウィーン少年合唱団の来日まで全6回にわたって連載をお送りしています。 最終回の第6回は、今回の日本公演について合唱団からのメッセージです。ぜひご覧ください。 [past_image 1]アウガルテン宮殿のロビーに、1枚の写真が飾ってあります。2002年に平成天皇皇后がこの地をご訪問された際のもの。ピアノを弾かれる美智子様の周りをセーラー服姿の団員たちが囲むようにして、シューベルト『野ばら』を合唱している場面です。若きヴィルト団長の指揮で歌うのは、ブルックナー組の少年たち。微笑みながら聴き入られているご様子の陛下。穏やかなひととき、優しいピアノの音と歌声が聞こえてきそうな、とても自然で素敵なシーンです。 1955年に初来日以来、ウィーン少年合唱団と日本は深くつながっています。今回来日するブルックナー組の団員たちにとっては初めての日本、カペルマイスターのマノロ・カニン先生にとっては2度目の日本公演です。 「合唱団の誰もが『日本公演が最高!』と言っているんです。2011年、ブルックナー組を連れて私にとって初めての日本公演。一生懸命練習して、子どもたちもとても楽しみにしていたのですが、恐ろしい大震災が起こってしまいました。皆、日本の皆さんのことを思って心を痛め、行けないことになってがっかりしてしまいました。2015年、ついに日本へ。ウィーン少年合唱団にとって来日60周年となる記念の年でもあり、子どもたちにとって忘れられないツアーになりました。天皇皇后両陛下に御臨席いただいたサントリーホールでは、観客の皆さんが総立ちで拍手をくださいました。各地で現地のコーラスグループと交流したり、老人ホームや病院を訪問して歌ったり。皆さん泣いて喜んでくださるのです。音楽で色々な人に喜びを与えられるのだと実感でき、団員たちにとってとても大切な経験となりました。遊園地や観光名所で過ごすオフの日、おいしい食事、素敵な女性たち! 本当に本当に素晴らしい時間でした。今回もブルックナー組は、日墺友好150周年の記念年に来日することになりました。両国を祝福するコンサートです。生き生きしたプログラムを考えています」 団員たちも、「日本公演はすごいって、学校のみんなから聞いていたので、とても楽しみにしています。いろいろな風景を見るのも楽しみ!」「グレートカントリーで、いい人たちばかりだと聞いています。おいしいお寿司を食べるのも楽しみ。たくさんのプログラムを用意しているので、みなさんも期待していてくださいね!」と、可愛らしい笑顔で話してくれました。 文:内海陽子(ライター)
ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) 「アウガルテンの青い空」Vol.1 「歌うことは幸せ」 Vol.2 「充実の時間」Vol.3 「学校での1日」 Vol.4 「500年の時を継ぐハーモニー」Vol.5 「ブルックナー組、日本へ!」Vol.6
キヤノンマーケティングジャパングループ Presents ウィーン少年合唱団 5月3日(金・祝)14:00 サントリーホール 5月4日(土・祝)14:00 サントリーホール 5月29日(水)14:00 東京芸術劇場コンサートホール 6月14日(金)13:30 東京オペラシティ コンサートホール(アフタヌーン・コンサート・シリーズ2019-2020 前期 Vol.2) 6月15日(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール 6月16日(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール ⇒ 公演詳細はこちらから
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