2019/4/19

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「充実の時間」〜ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) Vol.3

来週に来日が迫ったウィーン少年合唱団。来日まで全6回にわたって連載をお送りいたします。 第3回はメンバーの日々の暮らしについてご紹介いたします!ご覧ください。[past_image 1]昨秋アウガルテン宮殿を訪れた際、迎えてくれたのはブルックナー組とハイドン組の少年たちでした。シューベルト組とモーツァルト組は海外公演で不在中。常にどこかの組が海外公演(ヨーロッパツアー、日本ツアー、アメリカツアー、アジア+ドイツツアー)に出ています。その間、学校で授業を受けている組が、王宮礼拝堂での日曜ミサや専用劇場MuThでの公演、ウィーンや近郊での様々なイベントに出演します。年間を通してどの組も同じような場が順に巡ってくる仕組みです。組ごとに歌う曲のレパートリーも、コーラスのバランスも違い、それぞれを楽しめるのがウィーン少年合唱団の魅力でもあります。 団員それぞれにも、いろいろな機会が巡ってきます。たとえば、4年生F君のある1週間は……月曜日は海外からの団体客のためにアウガルテン宮殿で特別コンサート。火曜日は学校で数学のテスト。水曜日はオペラの録音のためフランクフルトへ。木曜日、日曜ミサでアルトのソロを歌うことが決まり、練習に力が入ります。金曜日は夕方にMuThでの公演。その前にオーケストラとリハーサル。公演では、同じく4年生のM君と二人で、英語とドイツ語での司会も務めました。週末の休みには近郊に住む両親が会いに来て一緒に過ごし、日曜日の王宮礼拝堂ミサでは立派にソロを歌いあげ、両親も嬉しそう。やや緊張の面持ちだったF君にも、満足気な笑顔がこぼれました。 こうやって少年たちは、ひとつひとつ経験を積み重ね、自信をつけて、さらに歌うことが好きになり、広い世界を知りながら、豊かな人生を歩む力をつけていくのだな、と感じます。 文:内海陽子(ライター)
ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) 「アウガルテンの青い空」Vol.1 「歌うことは幸せ」 Vol.2 「充実の時間」Vol.3 「学校での1日」 Vol.4 「500年の時を継ぐハーモニー」Vol.5 「ブルックナー組、日本へ!」Vol.6
キヤノンマーケティングジャパングループ Presents ウィーン少年合唱団 5月3日(金・祝)14:00 サントリーホール 5月4日(土・祝)14:00 サントリーホール 5月29日(水)14:00 東京芸術劇場コンサートホール 6月14日(金)13:30 東京オペラシティ コンサートホール(アフタヌーン・コンサート・シリーズ2019-2020 前期 Vol.2) 6月15日(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール 6月16日(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール 公演詳細はこちらから
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