2019/4/17
「歌うことは幸せ」〜ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) Vol.2
来日迫るウィーン少年合唱団。来日まで全6回にわたって連載をお送りいたします。
第2回は、ウィーン少年合唱団にとっての「歌」について。ぜひご覧ください。[past_image 1] 団員たちに入団理由を聞くと、「歌うことが好きだから!」と誰もが合言葉のように答えます。
幼い頃に自分の住む街にやってきたウィーン少年合唱団に魅せられたという子や、歌好き一家に育ち兄弟ともに合唱団に所属している子も複数います。遠く親元を離れてでも「ここで歌いたい!」と願った少年たちばかりなのです。実際、合唱の練習とリハーサルと本番を日々繰り返す、歌うことが中心の忙しい4年間です。好きでなければ続きません。
ギムナジムの学校長は、「歌を歌うときは幸せな気持ちになります。歌う人は幸せな生活が送れ、人を幸せにすることもできる。そのことを一番に生徒たちに伝えたい」と、自らもテノールのよく響く声でおっしゃいました。合唱団団長・芸術監督のゲラルト・ヴィルト先生は、合唱団の卒業生で、指揮者、作曲家であり、音楽愛に溢れた人物。世界各地の暮らしに根付いた歌を探しにフィールドワークに出かけ、「歌の力」を探求し続けています。歌うことは心の奥を表現すること。歌うことは生きること。そんなヴィルト先生の真摯で満ち溢れるエネルギーを中心に、合唱団の団員たちはもちろん、先生、スタッフ、合唱団OB、皆が歌の力に魅入られ、歌の力を実践しているのだと、スタッフの一人が話してくれました。
彼らがいるところには、いつも歌があります。
文:内海陽子(ライター)
キヤノンマーケティングジャパングループ Presents
ウィーン少年合唱団
5月3日(金・祝)14:00 サントリーホール
5月4日(土・祝)14:00 サントリーホール
5月29日(水)14:00 東京芸術劇場コンサートホール
6月14日(金)13:30 東京オペラシティ コンサートホール(アフタヌーン・コンサート・シリーズ2019-2020 前期 Vol.2)
6月15日(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール
6月16日(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール
⇒ 公演詳細はこちらから
ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) 「アウガルテンの青い空」Vol.1 「歌うことは幸せ」 Vol.2 「充実の時間」Vol.3 「学校での1日」 Vol.4 「500年の時を継ぐハーモニー」Vol.5 「ブルックナー組、日本へ!」Vol.6 |