2019/4/11

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「アウガルテンの青い空」〜ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) Vol.1

今月下旬に来日が迫ったウィーン少年合唱団。来日まで全6回にわたって連載をお送りいたします。 ウィーン少年合唱団メンバーの日々の暮らしについてや、日本とのつながりなどをご紹介いたします。[past_image 1]ウィーン少年合唱団には、青空がよく似合います。 彼らの校舎で生活の場でもあるアウガルテン宮殿は、この季節、陽の光に白く輝き、澄んだ濃い青空にくっきりと映えます。正面には緑鮮やかな庭園が広がり、端正に刈り込まれた生け垣から野ウサギがひょっこり顔を出したり、リスが木登りをしていたりします。どの教室も、大きな窓から光がいっぱいに射し込み、緑の庭と青い空、白い雲、遠くにウィーンのシンボルである教会の尖塔までもが見晴らせる、気持ち良い環境です。 ここで、約100名の団員たちは日々歌のレッスンに励み、語学や数学、化学などギムナジウム(ジュニア・ハイスクール)の授業に臨んでいます。授業はなんと朝7時半から18時近くまで。誰もが年に延べ3ヶ月は海外公演に出るので、学校にいる間に集中して学ぶのです。  昼休みになれば、サッカー大好き少年たちは建物裏のグラウンドに走り出て、1年生から4年生まで交じり合ってボールを追いかけます。彼らを見守るように繁るプラタナスの大木は、かのハプスブルク家の王妃マリア・テレジアがお手植えされたものだそう。何百年前は王家の狩場、夏の離宮だった場所に、少年たちの生き生きとした声が響き渡ります。 文:内海陽子(ライター)
ウィーン少年合唱団来日直前エッセイ(全6回) 「アウガルテンの青い空」Vol.1 「歌うことは幸せ」 Vol.2 「充実の時間」Vol.3 「学校での1日」 Vol.4 「500年の時を継ぐハーモニー」Vol.5 「ブルックナー組、日本へ!」Vol.6
キヤノンマーケティングジャパングループ Presents ウィーン少年合唱団 5月3日(金・祝)14:00 サントリーホール 5月4日(土・祝)14:00 サントリーホール 5月29日(水)14:00 東京芸術劇場コンサートホール 6月14日(金)13:30 東京オペラシティ コンサートホール(アフタヌーン・コンサート・シリーズ2019-2020 前期 Vol.2) 6月15日(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール 6月16日(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール ⇒ 公演詳細はこちらから
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