2019/4/17
エイフマン・バレエ ロシア取材レポート Vol.2
3月下旬のサンクトペテルブルク訪問記Vol.2。今回は日本公演でも披露される「ロダン〜魂を捧げた幻想」のリハーサル、そして3月25日に行われた公演についてをお送りいたします!Vol.1はこちらからご覧いただけます。
エイフマン・バレエ・スタジオで行われた「ロダン」の通しリハーサル。[past_image 1] 日本公演で披露される「ロダン」も「アンナ・カレーニナ」も、休憩1回を含み約2時間という比較的に見やすい長さの作品ですが、この2時間弱の中に、ぎゅーっと物語が凝縮され、一瞬たりとも目が離せません。リハーサルといえども見終わった時の心の充足感はたっぷりです。
1人1人のダンサーがまさに”表現者”。エイフマンさんは「我々は、彼らをダンサーと呼ばずアーティストと呼ぶのです。なぜなら彼らは踊るだけではなく、踊りを通して表現する表現者だから」と語りました。リハーサルを見学していても、あっという間に時間が過ぎ、翌日の本番への期待が高まります・・・。
そして迎えた公演(3月25日)。
会場は、サンクトペテルブルクの中心部に位置するアレクサンドリンスキー劇場。[past_image 2] ボリス・エイフマン作品の中でも、特に「ロダン」は、ボリス・エイフマンという天才振付家のオリジナリティ溢れるアイディアの宝庫のような作品です。
目の前で繰り広げられる全ての瞬間が新鮮で、サン=サーンスのシンフォニーが鳴り響く中、「カレーの市民」が出来上がっていく場面などでは、わくわくするようなファンタジーも感じられます。[past_image 5] 作品終盤にかけては、オーギュスト・ロダンとカミーユ・クローデルという芸術家2人の、芸術家同士ゆえの厳しい運命が描かれる作品でもありますが、”芸術が生み出される”ということの神秘や崇高さが、観る者の心にじんわりと、でも鮮烈に伝わってくる作品です。[past_image 3] 最後はクローデルの運命に涙しつつ、もちろん劇場中から手拍子の拍手喝采。
劇場をあとにする時、何か新しい世界が自分の前に開いたような清々しさが胸に残りました。
エイフマン作品の中の傑作中の傑作といわれる「ロダン」。この劇場体験は決してほかでは味わえません。日本での待望の上演を、ぜひお見逃しなく!
⇒ Vol.1はこちらから
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エイフマン・バレエ
「ロダン 〜魂を捧げた幻想」
2019年7月18日(木) 19:00
2019年7月19日(金) 19:00
「アンナ・カレーニナ」
2019年7月20日(土) 17:00
2019年7月21日(日) 14:00
会場:東京文化会館
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