2019/4/11
エイフマン・バレエ ロシア取材レポート Vol.1
2019年3月下旬、春到来を待ち望むサンクトペテルブルグを訪れました。
ネヴァ河や市内の運河に張る氷も、3分の1ほど溶け始め、街の雰囲気も心なしか春に向けてルンルン♪としたものがありました。[past_image 1] ↑3月にしては珍しくきれいな青空が広がりました!
エイフマン・バレエのスタジオは、ネヴァ河沿いの“夏の庭園”のほど近くにあります。
[past_image 2] ↑「ボリス・エイフマン・バレエ・シアター」と書いてある建物入り口の看板
スタジオの建物に入り私たちを迎えるのは、階段の壁に所狭しと掲げられた、これまでにバレエ団が世界各地で行ってきた公演ポスターの数々。20年以上前の日本公演のポスターも飾られていました。
エイフマンさんやダンサー含む全ての関係者が毎日上り下りする階段に、日本の想い出がしっかり刻まれているのは嬉しいことでした!
[past_image 3] ↑今年8月には、ここに今回の公演ポスターも貼ってもらえるはず。。。
この日、クラスレッスンを担当していたのは、1977年のバレエ団創設時から長年ソリストを務めていたワレリー・ミハイロフスキーさん。日本公演でも主役を数多く踊った往年の名ダンサーです。引退後、一時期バレエ団から離れていましたが、エイフマンさんに声をかけられて現在はここで後進の指導にあたっています。
クラスレッスン見学中、興味深かったのは、先生の注意が、首・頭・目の動かし方や使い方に、さかんに向けられていること。淡々と行われるイメージもあるクラスレッスンですが、「その首の伸ばし方(角度)では何も伝わらないよ。もっと、こう!」というような指示が飛び、日々のクラスレッスンから『表現力をいかに高めるか』というポイントが重視されているのが印象的です。
その点で、レッスン時から一際目を引いたソリストのオレグ・ガブィシェフは「この仕事を、ただのルーティーンワークにしてはいけないと心がけています。自分で楽しくするんです。それはクラスレッスンでも出来ます」と語り、さながら舞台上でいきいきと踊るようにクラスレッスンを受けていました。
クラスレッスンの後、午後のリハーサルが始まるまでの間、関係者が利用する食堂をちょこっと見学。
食堂の壁には、過去のものから現在のものまで、様々な公演写真が飾られています。
こちらは衣裳係のナタリアさんとマリアさん。[past_image 4] ナタリアさんは、エイフマン・バレエで踊っていた元ダンサーですが、ナタリアさんのように、ダンサーを引退した後、このバレエ団にスタッフとして残る人も多いのだとか。「私たちは家族のようなものなの!」と輝く笑顔で話してくれました。
エイフマン作品では、衣裳がとても洗練されて美しいのも魅力の一つ。衣裳制作の際にエイフマンさんが言うのは「とにかく美しく!」という言葉なのだとか。激しい動きが多いエイフマン作品において、美しさと機能性を両立させるには、ナタリアさんのようなダンサー経験者のアドバイスが必須のようです。
Vol.2は「ロダン 〜魂を捧げた幻想」のリハーサルの様子や、公演についてお届けいたします!お楽しみに〜。
下記より音楽アプリ「Spotify」で「ロダン 〜魂を捧げた幻想」の使用楽曲がお聴きいただけます!
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エイフマン・バレエ
「ロダン 〜魂を捧げた幻想」
2019年7月18日(木) 19:00
2019年7月19日(金) 19:00
「アンナ・カレーニナ」
2019年7月20日(土) 17:00
2019年7月21日(日) 14:00
会場:東京文化会館
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