2016/11/16

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メモリアル・コンサート出演者メッセージ

メモリアル・コンサート 出演者からのメッセージ ◆上原彩子, ピアノ [past_image 1] 浜松ピアノアカデミーの20周年を祝うコンサートがサントリーホールであったのが、今年の2月。まさか、同じ年に、同じ場所で、紘子先生のメモリアルコンサートが行われることになるとは、未だに信じられない思いでいっぱいです。紘子先生には、厳しく、そして温かく、いつも的確な助言をいただき、その一つ一つが忘れられないものとなっています。彼女は、演奏家としても、忘れられない演奏をして下さる方でしたが、教師として、そして人間としても忘れられない言葉を数多く残され、全てにおいて一流だったのではないかと感じています。11日のコンサート、紘子先生だったらどんな感想を言って下さるのかなとちょっと気になってしまいますが、心を込めて演奏させていただきます。 上原彩子 ◆横山幸雄, ピアノ [past_image 2] 中村紘子さんは、単にピアノを弾くという意味でのピアニストを超えた存在であったからこそ、中村紘子さんだったのだと思います。日本の音楽界にかけがえのない記憶と遺産を遺してくれた恩人であり、僕にとっても、かつてショパン・コンクールで審査していただいた恩人でもあります。 僕たちは彼女が遺してくれた膨大な遺産を享受するだけでなく、たとえそのほんの一端であったとしても発展させ後世に伝えなければならないという使命と責任を感じずにはいられません。 深い感謝をこめて。 ◆河村尚子, ピアノ [past_image 3] 12月11日サントリーホール・・・本当だったら紘子先生がリサイタルで演奏されていたはずの場所、ということを考えると少し悲しい気持ちにもなりますが、そのような特別な場所で、先生の愛を近くで感じてこられた演奏家の方々と一緒に、音楽を通して先生のことを想うことが出来るのは、とても幸せなことだとも感じますし光栄に思います。 チャイコフスキーの“偉大な芸術家の思い出に”は、もしかすると協奏曲よりも難しいのでは?と思うほどピアニストにとっては大曲ですが、今回の演奏会にこれほどふさわしい曲はありません。 紘子先生と様々な形で絆を深められた方々との共演で、この演奏会を心温まる特別なものに出来たらと願っております。 ◆漆原啓子, ヴァイオリン [past_image 4] 夏、ヨーロッパ滞在中に突然おとずれた中村紘子さんの訃報には、言葉が出ませんでした。 以前、ハウスのカレーのコマーシャルに一緒に出させていただきました。それをきっかけにご自宅にもお招き下さり、とても可愛がっていただきました。 音楽の世界で常に先頭に立たれ、その背中は、私たちをいつも勇気づけて下さいました。 ですから突然の訃報は、衝撃的であり、悲しいものでした。 中村紘子さんは、そして、中村紘子さんの音楽界への大きな功績は、日本の宝物です。紘子さんが造り遺したこの音楽界を、私たちが中村紘子さんの後に続いて、日本から世界中へ発信していければと思っています。 ◆堤 剛, チェロ [past_image 5] この度チャイコフスキーのトリオを演奏させて頂く事になりましたがこの作品には「ある偉大な芸術家の思い出」という副題が付いており、中村紘子さんに捧げる意味で最も相応しいのではないかと思っております。このトリオは海野義雄さんとの「三千両トリオ」としてCBSソニーへの録音、全国各地での演奏や放送等、何回演奏したか解らない位です。懐かしく楽しい思い出が沢山ありますが、それと同時に中村さんからとても多くの事を学ばせて頂きました。常に作品を幅広く高所からとらえ、瑞々しいピアニズムと共にガッチリとした構造を造り上げて行かれる手腕と、絶妙なメロディーの浮き立たせ方は特筆されて良いかと思います。この音楽会では色々な意味で中村さんの後継者と目されている河村尚子さん、この作品の素晴らしいCD録音をなさっている漆原啓子さんのお二人とご一緒させて頂きますが、天国での中村さんに喜んで頂けるような演奏になれば、と願っております。 堤 剛 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 中村紘子から引き継ぐ未来へのバトン、 故人の思い出がつまった名曲の数々が鮮やかに奏でられるメモリアル・コンサート! 中村紘子 メモリアル・コンサート 2016年12月11日(日) 14:00開演 サントリーホール 公演詳細はこちらから [past_image 6]
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