2016/7/23

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開幕!オールスター・バレエ・ガラ

冠名の通り世界のスターダンサーたちが一堂に会するオールスター・バレエ・ガラ公演が、23日に初日を迎えました!1演目1演目、瞬きすらもったいない!ぜひ、この機会をお見逃しのないよう!日によっては残席僅少なので、要チェックです。[past_image 2] まずは、初日と同じAプログラムのリハーサルの写真を何点かご紹介します。[past_image 1]「カルメン」ロパートキナ&エルマコフ 儚いイメージのあるロパートキナですが、妖艶な雰囲気の役もぴったり。ビゼーのお馴染みの曲にのせ、Aプログラムの1演目を飾ります。 [past_image 3]「トリスタンとイゾルデ」ザハーロワ&ロブーヒン。青空の背景に淡い青色のコスチューム。美しい肢体を魅せるザハーロワとロブーヒンの踊りも必見です。 [past_image 4]「レクイエム」フェリによるソロ。 今年、長いブランクを経て「ロミオとジュリエット」で衝撃の復帰をしたアレッサンドラ・フェリ。 Aプログラムでは、マクミランによる2作品を披露します。 舞台上にはソプラノの安藤赴美子が美しい歌声を響かせます。目でも耳でも会場を魅了させる演目です。 初日の本番終了後にはステージ上で記念撮影![past_image 5] [past_image 6]全員リラックスしていて良い表情です。 [past_image 7]「ロミオとジュリエット」の衣装に身を包んだフェリとコルネホ。まるで全幕を観ているような気分になってしまいました。 今回、スターダンサーたちをまとめ上げたアレクセイ・ラトマンスキーと終演後ニーナ・アナニアシヴィリに緊急インタビュー。 インタビュアーは音楽ライターの小田島久恵さんです。[past_image 8]今回のオールスター・バレエ・ガラの芸術監督を務めたアレクセイ・ラトマンスキー。ABTのアーティスト・イン・レジデンスであり、世界中のカンパニーのために振付作品を創作する超多忙なラトマンスキーは、ロシアと西ヨーロッパ、アメリカでキャリアを積んできた国際派の舞台人だ。かつて、キエフ・バレエのプリンシパル・ダンサーとして来日したときの美しい姿を思い出す古株ファンもいるかも知れない。ダンサーたちから慕われ、インタビュー中もたくさんのダンサーが彼に親しげに声をかけて通り過ぎていったのが印象的だった。 ——今回のガラ公演の芸術監督を務めるにあたって、どのようなアイデアがありましたか? 「なんといっても、これだけのスターが一度に集まるということは非常に稀です。ニーナ(・アナニアシヴィリ)にしてもアレッサンドラ(・フェリ)にしても、日本で長年実績を積んできた人気のダンサーですから、この公演では彼らが得意な、踊りたいと願う作品で構成することにしました。そして、このガラはたくさんのアーティストを日本に紹介してきたジャパン・アーツの記念すべき40周年の公演です。とても意義深い、祝祭的な公演になるだろうと考えていました」 ——ラトマンスキーさんはマリインスキー・バレエに作品を提供し、ボリショイ・バレエでは芸術監督を務め、ABTではアーティスト・イン・レジデンスを長く務められています。いわば西と東のバレエの現場を見てこられたわけですが、バレエの世界でもグローバル化のような現象が起こっているのでしょうか? 「答えはイエスであり、ノーです。ロシアは昨今たくさん西洋のレパートリーを取り入れています。その意味では文化のミックスが行われていますが、今回のダンサーたちは全員が自分たちの劇場の特質を沁み込ませています。マチアス(・エイマン)はパリ・オぺラ座のダンサーだし、ウリヤーナ(・ロパートキナ)はやはりマリインスキーのダンサーだと思います。それぞれの「スクール」の特徴を守っていて、文化の顔をしっかり持っているのです」 ——ミハイル・ロブーヒンなどは、マリインスキーであなたの振付の「イワンと仔馬」を踊っていた頃とはだいぶ印象が変わりました。 「彼がマリインスキーで踊っていた頃を知っていますが、その後ボリショイに移ってグリゴローヴィチの作品を踊るようになり、色々な変化があったのだと思います。今では彼はすっかりボリショイのダンサーになっていると言えますね」 ——なるほど。ラトマンスキーさんの今後の創作の予定を教えていただけますか? 「新しい大きなバレエを、ABTで計画しています。プティパの生誕200年を記念した復刻版の制作も予定されていますし、ボリショイとマリインスキーでもそれぞれ新作を作ることになっています。ニューヨーク・シティ・バレエの新しい作品の創作もやることになるでしょう」 ——まさに多忙、の一言ですね。来日してくださってありがとうございます。 「このような機会に、ダンサーたちと仕事が出来て光栄です。ぜひ公演を楽しんでください」 [past_image 9]「最後に一枚写真を」とお願いすると、素晴らしい白鳥のポーズとってくれたニーナ。 ガラのAプログラムではマルセロ・ゴメスとの「ジゼル」で絵画のように美しい聖なる亡霊を演じ、後半の「瀕死の白鳥」では、つかの間の夢のような白鳥を演じたニーナ・アナニアシヴィリ。終演後、たくさんの人々が彼女のもとを訪れ、さぞ疲れ切っていると思いきや、明るい表情でインタビューに応じてくれた。社交的でフレンドリーで、そこにいるだけで太陽のような光を放っている。「フィギュアスケート出身のスタイル抜群の美少女」として来日を待たれていた20数年前のことが昨日のようにも思えるが、今や彼女はジョージアの国立バレエ団とバレエ学校の芸術監督を12年に渡って務める、偉大な文化のリーダーなのだ。 ——スーパースターが勢ぞろいするガラ公演というのは、ダンサーにとってどのような体験なのでしょうか? 「ガラ公演はとても楽しく、ダンサーにとってもお祭りのようなところがあります。観客の皆さんが楽しんでくれている様子が伝わってきますし、とても充実した気分になれるんですよ。ジャパン・アーツさんの40周年の記念行事に参加できることが、とても光栄ですし。今回参加したダンサーの中でも、恐らく私が最も早くからジャパン・アーツさんと仕事をしたのではないかと思います。25年間、一緒に公演を行っています」 ——25年にもなるのですね。今日のニーナさんもとても美しい。時間が経つのは本当に早いものです。 「今回のガラは、私やアレッサンドラ(・フェリ)の世代のダンサーや、それより少し若い世代、そしてもっと若い世代と色々な年代のダンサーが参加しているので、とても刺激になっています。今私たちがいる東京文化会館のバックステージには、色々なカンパニーの記念のプレートが飾ってありますが、私も何度もプレートにサインをしてきました。そして今日もまた、歴史の一部となる公演をすることが出来たと思っています」 Aプロではバレエ・ブランの幽玄な魅力を堪能させてくれた彼女の、もうひとつの華やかな魅力を楽しめるBプログラムにも期待が集まる。 1つ目の集合写真・フェリ&ニーナの写真:瀬戸秀美 ------------------------------------------------ オールスター・バレエ・ガラ ≪プログラムA≫ 2016年07月26日(火) 18時30分開演 東京文化会館 ≪プログラムB≫ 2016年07月24日(日) 14時開演 東京文化会館 2016年07月27日(水) 18時30分開演 東京文化会館 公演詳細はこちらから
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