2016/6/27
新譜情報:森 麻季「春の声 FR?HLINGSSTIMMEN」(2016.6.22発売)
春の声 FR?HLINGSSTIMMEN
2016年6月22日発売
[past_image 1]
「春、夢、希望」をテーマに、「春の声」をはじめとする名曲名アリアを収録。
オーケストラをバックに、華やかなソプラノの美声の魅力を満喫するアルバム。
更に、林美智子をゲストに迎えて、夢のように美しい二重唱の名曲も収録。
販売元:avex-CLASSICS
購入:Amazon
<プログラム>
01 グノー:私は夢に生きたい〜歌劇《ロメオとジュリエット》
02 ドリーブ:花の二重唱〜歌劇《ラクメ》
03 マイアベーア:影の歌〜歌劇《ディノラー》
04 オッフェンバック:ホフマンの舟歌(美しい夜、おお恋の夜)〜歌劇《ホフマン物語》
05 J.シュトラウス2世:私の侯爵様〜喜歌劇《こうもり》
06 J.シュトラウス2世:ワルツ《春の声》
07 フンパーディンク:夕べの祈り〜歌劇《ヘンゼルとグレーテル》
08 マーラー:天上の生活(交響曲 第4番 ト長調 第4楽章)
09 グノー:私は夢に生きたい〜歌劇《ロメオとジュリエット》(ワンポイント Ver.)
10 ドリーブ:花の二重唱〜歌劇《ラクメ》(ワンポイント Ver.)
11 マイアベーア:影の歌〜歌劇《ディノラー》(ワンポイント Ver.)
12 オッフェンバック:ホフマンの舟歌(美しい夜、おお恋の夜)〜歌劇《ホフマン物語》(ワンポイント Ver.)
13 J.シュトラウス2世:私の侯爵様〜喜歌劇《こうもり》(ワンポイント Ver.)
14 J.シュトラウス2世:ワルツ《春の声》(ワンポイント Ver.)
15 フンパーディンク:夕べの祈り〜歌劇《ヘンゼルとグレーテル》(ワンポイント Ver.)
[2][4][7] 林 美智子(メゾ・ソプラノ)
[1]-[7] 日本フィルハーモニー交響楽団、指揮:大勝秀也
[8] 東京都交響楽団、指揮:エリアフ・インバル
[1]-[7] 2015年8月17日&18日 杉並公会堂
[8] 2012年11月3日&4日 東京芸術劇場、横浜みなとみらいホール
このアルバムによせて
今回は春や夢や希望をテーマとして選曲しました。前半はフランス語の作品、後半はドイツ語の作品で構成し、念願だった林美智子さんとのデュオも叶って、美しい二重唱も収めることができました。
「春」というと皆様は何を連想されるでしょうか? 新緑が芽生え、美しい花が咲き誇り、新しい物事がスタートし、新生のようなイメージなど、ポジティブなパワーを感じる言葉でもあります。音楽にも、春の喜びを歌う曲が多くあります。
人生の春も、喜びや幸せに満ちているイメージですよね。でもいつも喜びや幸せに満ち溢れて生きるのは、難しいのが現実です。
今年は私がオペラ・デビューをさせて頂いてからちょうど20 年。この間に沢山の舞台、素晴らしい共演者の方々、そして歌そのものに多くを学びました。舞台では「うまくいかないかもしれない」と思うと、どんどん緊張や負のスパイラルに陥り、本当に声も出なくなってしまいます。だから押しつぶされそうな緊張や恐怖に執着するのではなく、良いイメージを持って声を出すこと、音楽の素晴らしさ、美しいメロディ、そして深い内容の詩を表現することに集中すること、陥りやすい恐怖感や緊張感を手放していくことが大事なのだということも少しずつ体現できるようになってきました。
同じことも捉え方ひとつで全く違って見える。最近は歌だけではなく人生もそうなのでは?と思い始めています。悲しみや苦しみにばかり気を取られると自分を追い込むことになり、楽観的に考えられれば前を向いて進んで行くこともできます。喜びと幸せを感じて生きることに集中すること。忘れがちですが、今すでに恵まれているものに感謝をして生きることが、人生に春をもたらす秘訣なのではと考えています。
生きていくうちには思いもかけない、乗り越えられないような辛い出来事も起こりますが、皆様が、自身の喜びと幸せに向かって夢をあきらめずに本当に叶うものと信じ、人生の春を感じられて毎日を過ごされることを心からお祈りしております。心が晴れない時には、ヘンゼルとグレーテルの〈夕べの祈り〉を聴いてみてください。あなたの周りではいつも沢山の天使が見守っている、と歌っています。
皆様が毎日いっぱいの幸せを感じて過ごされますように。
森 麻季