2015/3/25

  • Facebookでシェア
  • Twitterでツイート
  • noteで書く

彩子Diary【5】 ベトナムに行ってきました。

 3月20日と21日、ベトナムのハノイでラフマニノフのピアノ・コンチェルト2番を演奏してきました。オーケストラは国立ベトナム交響楽団、指揮はKahchun Wongというまだ若いけれどとても才能溢れるシンガポールの人でした。  私が今まで訪れた国は、ヨーロッパやアジアの中でも韓国、台湾などグローバル化されてしまった国ばかりだったので、今回初めてベトナムを訪れて、民族の色をまだこれだけしっかり保っている国の何と面白いことだろうと、驚きました。みんな生き生きとしていて、生活しているそのエネルギーが、半端なくすごかったです。一台のスクーターに家族4人で乗っていたり、道端に椅子を置いて床やを開いたり、レストランを開いたり、きっと昔日本にもそんな頃があったんだろうな。  オーケストラは、皆さん大きな情熱を持って取り組んでいらして、大らかで清々しい気持ちにさせてくれる、そんな演奏でした。指揮のKahchunは、まだ私より若い!のに、堂々としていて、舞台マナーもカッコいいし、テキパキとリハーサルを進めていて本当にすごいなぁと感心しました。  本番は、色々ハプニングはあったけど、二晩ともいいコンサートだったと思います。今回は、丁度1月に入れたばかりというヤマハのCFXを使いましたが、舞台の湿度がナント87パーセントという、とてつもない湿気。私がパリで昔お世話になった真藤さんというヤマハの調律師さんが、汗水を流しながら頑張ってくれました。今後の楽器の管理が課題でしょうね。  今回の旅で、ベトナムの大ファンになった私。グローバル化されてしまわないうちに、また行きたいなぁと思っています。                                          上原彩子 [past_image 1]
ページ上部へ