2015/12/2
ダンサーインタビュー:ザンダー・パリッシュ(マリインスキー・バレエ)
ロミジュリ二日目、東京では初お披露目となる英国人ダンサー、ザンダー・パリッシュがいよいよ登場。ロミオを好演し、9頭身の美しい舞台姿と情熱的な感情表現、相手役のテリョーシキナとぴったり息の合ったパ・ド・ドゥを見せた。終演後、ファテーエフ監督も顔を上気させて、パリッシュのところへ賛辞を伝えにやってきたが、毎回「ダメ出し」の多い監督にとっても、この夜の舞台は100点満点だったのだろう。舞台を降りても、身体の内側から白い光を発光しているように見え、とても眩しいパリッシュなのだった。
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—素晴らしいロミオでした! 踊っていて一番難しいのはどこですか?
「バルコニーのシーンです。とても難しいリフトがありますし、ジャンプもあり、回転もあり、それを完璧にやらなければならないので、あそこが一番のプレッシャーです。でも、感情的にも一番ハイテンションになれるシーンですね」
—テリョーシキナはあなたのベスト・パートナーになりましたね。
「(少し照れて…)彼女のジュリエットはとても美しい。完璧だと思う」
—あなたは『ロミオとジュリエット』といえば、マクミラン版をよく知っているはずですね。
「ええ。ロイヤルバレエ時代はコールドでよくマクミラン版を踊りました。踊りもよく覚えていますよ。ラヴロフスキー版はマクミラン版とよく似ています。聞いたところによると、マクミランはラヴロフスキー版をとても気に入っていて、参考にして作ったらしいです。感情的にはアップデートされ、古さはなくなり、非常にテンションの高いバレエになったわけだけど…驚くべきなのは、ラヴロフスキー版が75年も前に作られたバレエだということです。そんな大昔のこと、考えられません。でも、ダンサーにとってとても演じ甲斐のあるものです」
—今日はロンドンのお母さんにぜひスカイプで日本での成功を伝えてください。
「あはは。そうですね。私は母の自慢の息子らしいですから、電話しますよ!(笑)」
—白鳥の王子も楽しみにしています!
「頑張るので、期待していてくださいね」
取材:小田島久恵 (音楽ライター)
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東京公演開幕!!
世界のバレエの至宝。ロシア芸術の都サンクトペテルブルグの高貴な華
マリインスキー・バレエ<キーロフ・バレエ>2015年来日公演
⇒ 詳細はこちらから
「ロミオとジュリエット」
12月2日(水) 13:00 東京文化会館(平日マチネ公演)
「白鳥の湖」
12月4日(金) 18:30 東京文化会館
12月5日(土) 12:30 東京文化会館
12月5日(土) 18:30 東京文化会館
12月6日(日) 13:00 東京文化会館