2015/7/29
スヴェトザール・ランゲロフのインタビュー[ブルガリア国立歌劇場]
トゥーランドット:ティムール役
「2000年の初来日から、ずっと応援して下さっている日本の皆さんにお会いできることを、心待ちにしています。」
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日本公演は何度目になりますか?日本の印象をお聞かせください。
「初めて日本に来たのは1996年、浜松です。声楽コンクール優勝者による”セヴィリアの理髪師”に出演しました。以来、2000年のブルガリア国立歌劇場初来日公演から毎回来ています。浜松で、日本の家に一晩泊めてもらいました。襖、畳の床の間を見て、日本文化が好きになりました。」
ブルガリア国立歌劇場の魅力を教えていただけますか?
「ブルガリア国立歌劇場は、長い伝統があり、レベルの高いパフォーマンスをお届けしています。ブルガリアから世界的に活躍する歌手や指揮者を輩出しています。ボリス・クリストフ、アンナ・トモワ=シントウ、ゲーナ・ディミトローヴァらは、世界にブルガリアを知ってもらうために歌ってきました。私も、彼らが作った偉大さに少しでも近づいて行きたいと思っています。」
ティムールの歌を歌うとき、何を思いながら歌い演じますか?
「プッチーニは私にとって神様のような存在です。バスの歌をあまり作らなかったと思いますが、最も好きな作曲家ですね。ティムールを歌い演じることは大変面白い経験です。最後にティムールが死ぬとき、プッチーニ自身も死ぬような気がしてしまう・・・。いつもプッチーニの”死”を考えながら歌います。舞台でティムールは死にますが、彼の魂は生き続けているのではないかと思います。ティムールの役は、オペラ歌手に無限の可能性を要求するものだと思います。歌うたび、私は常に新しいものを見つけ出すように心がけています。お客様に、舞台からもっと深いものを得てもらえるように歌っています。」
ブルガリアで好きなことを日本のお客様に教えて下さい。
「なんといってもバラでしょう!バラ祭り、行ってみてください。」
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ブルガリア国立歌劇場 2015年日本公演
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」10月10日(土) 15:00 東京文化会館
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」10月11日(日) 15:00 東京文化会館
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