2015/6/24

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【インタビュー】ウラジーミル・シクリャローフに聞く (2) (マリインスキー・バレエ)

大好評いただいたウラジーミル・シクリャローフのインタビュー。 先日アップしましたものの続きも、どうぞお楽しみください! インタビューその1 [past_image 1] Q:今回「白鳥の湖」は大阪で踊ってくださいます。「白鳥の湖」は振付&演出は変わらないのに、毎回違う感動を私たちに与えてくださいます。このジークフリート王子役は成熟してきたでしょう? S:成熟…という言葉はまだ使いません。最初にお話したように、常に自分自身を超えることが大切なことですから。「白鳥の湖」は、世界中で愛され、踊られている大作です。お客さまも何回観ても感じるものがあり、心を震わせてくださるのでしょう。マリインスキー・バレエも、海外公演の時には毎回と言っていいほど、この作品を踊ってきました。日本だけでなく、ニューヨークでも、パリでも、ロンドンでも、皆さんに愛され続けている作品です。 僕自身、百万回…とは申しませんが、たくさん踊ってきました。そしていつも感じることは、音楽の素晴らしさです。舞台に立ち、その時、その場のバレリーナとの“即興”、パートナーの踊りにインスピレーションを受け、瞬間的に自分自身の感性で踊るのです!その時に、アイコンタクトで相手と舞台を作っていく醍醐味があります。でも!何よりも感動することは、音楽の素晴らしさ!まるで毎回新しいバレエを踊っているような新鮮な感動に包まれるのです。音楽の持つ永遠の力を強く感じます。チャイコフスキーは、本当に偉大です! O:バレエ学校時代から、王子になるべくして育てられ、期待に応えられてきたと思います。その期待はプレッシャーでしたか? S:(笑いながら)そうでうすね!でも決して楽な道ではありませんでした。“出る杭は打たれる”ということわざがありますが、突出することは好かれないものです。バレエ学校でも、気苦労はありましたよ(笑)。同級生たちとも、先生たちとの関係でも。 ただそれは、周りのせい、というよりも、そもそも僕自身の性格が、一筋縄ではいかないので!(笑)。 そんな昔の苦労や嫌な思いも、今だからもう話せますし、今ではそんな境遇に感謝しています。だって、簡単ではない道を経たからこそ、今の僕があるのですから。最も、芸術の道を究めていく上で、簡単な道、易しい道はありえないでしょう。困難を克服したその延長上に今の僕があるのだと思います。努力の積み重ねです。今では、学んできた先生、一人一人に対する感謝の気持ちでいっぱいです。 [past_image 2] Q:最後に日本のファンにメッセージをお願いします。 S:日本の皆さんは、ロシアのバレエを心から愛してくださいます。とても真剣に、そして純粋な心で僕たちの舞台を見てくださいます。そんな皆さんのために、僕はすべてを出し切って踊ります!皆さんが、僕に100パーセントの力を出す原動力となってくださるのです。 今でも忘れられないことは、前回日本で「ラ・バヤデール」を踊った時のことです。終演後、シャワーやマッサージで、僕は劇場を出るのに5時間もかかってしまいました。それでもファンの皆さんがサインを求めて待っていてくれたのです!その時の感動は、忘れられません。今年も、また秋に皆さんと会えることを、楽しみにしています。 Q:ありがとうございました。 2015年5月 サンクトペテルブルグにて ------------------------------------------------------- 世界のバレエの至宝。ロシア芸術の都サンクトペテルブルグの高貴な華 マリインスキー・バレエ<キーロフ・バレエ>2015年来日公演 詳細はこちらから 「ジュエルズ」  11月26日(木) 18:30 文京シビックホール大ホール 「愛の伝説」  11月27日(金) 18:30 東京文化会館  11月28日(土) 13:00 東京文化会館 「ロミオとジュリエット」  11月30日(月) 18:30 東京文化会館  12月1日(火) 18:30 東京文化会館  12月2日(水) 13:00 東京文化会館(平日マチネ公演) 「白鳥の湖」  12月4日(金) 18:30 東京文化会館  12月5日(土) 12:30 東京文化会館  12月5日(土) 18:30 東京文化会館  12月6日(日) 13:00 東京文化会館
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