2015/3/13
熱狂的なブラボーに包まれた台北公演(ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団)
3月10日、台北でマレク・ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団の公演が行われました。ソリストは、フランク・ペーター・ツィンマーマンです。
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3月10日(火) 19:30 Taipei National Concert Hall
<プログラム>
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:ツィンマーマン)
ブラームス:交響曲第1番
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フランク・ペーター・ツィンマーマンをソリストに迎え、3月16日(月)のサントリーホール公演と同プロで行われたこの公演は、台北のお客様の熱狂的なブラボーに包まれ、オーケストラのモチベーションも高い充実した内容となりました。
現地ベルリンでのツアー前の最終公演から、移動などで数日舞台から遠ざかっていたメンバー達は、前日あたりから本格的に音楽家魂がうずうずし始めていたようで、開演前の舞台は「お客様の前に立つこの瞬間を待ってた!」というような満面の笑顔の団員と、「やってやるぞ!」という彼らのポジティブなエネルギーに包まれました。
そこにマエストロ・ヤノフスキが登場し、とても生き生きとしたウェーバーの「オベロン」序曲からコンサートはスタートしました。
フランク・ペーター・ツィンマーマンを迎えたシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、敬意をもって真摯に「音楽」に対峙し、楽譜の奥底まで没入していくかのような『本当の音楽』を感じさせ、とにかく一音たりとも聴き逃せない圧巻の演奏。
深み・やわらかな包容力・力強さ、そして音がただの「音符」である瞬間が一瞬たりともない表現力を備え持つ音を奏でることが出来るツィンマーマンだったからこそ成せる技であったことを感じつつも、今回はさらに彼と、「音楽に奉仕する」という言葉をインタビューで口にするマエストロ・ヤノフスキと手兵ベルリン放送交響楽団との組み合わせが、いかにベストマッチであるかと思い知らされるような演奏でした。
ソリストとオーケストラが同じ方向を向き、音楽をとてつもなく高いところに極めていく、文字通り、協力して奏でる『最高の協奏曲』となりました。
とにかくこの音楽が永遠に続いてほしい…と深く感じさせてくれます。
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<リハーサル前の音だしチェックの様子>
休憩あけのブラームスの交響曲第1番は、とにかく説得力がすごい!
ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団の手中に完全に収められているレパートリーですので、安定感があるのは当たり前ですが、守りに入った安定感ではなく、安定感が幾重もの層になって、圧倒的な自信・確信・説得力とともに押し寄せてくるような演奏でした。
16日(月)の東京公演まであと数日となりますが、少しでも多くの方に聴きにきて頂けたらと心から思っています。
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ドイツ音楽の真髄を体現する円熟の名コンビ!!
マレク・ヤノフスキ芸術監督・首席指揮者 ベルリン放送交響楽団
2015年03月16日(月) 19時開演 サントリーホール
2015年03月18日(水) 19時開演 サントリーホール
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