ユーリ・バシュメット
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その卓越した演奏技術、強烈な個性と高い音楽性により、ヴィオラという楽器に新たな存在感を与えたバシュメットは、現代の傑出した音楽家として、世界中の舞台に指揮者、ソリスト(ヴィオラ)という二つの役を担って登場している。
1953年ロシアのロストフ・ナ・ドヌ生まれ。
1976年ミュンヘン国際コンクールのヴィオラ部門で優勝したことが、世界的なキャリアへの出発点となった。
以来、ソリストとしてベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ボストン響、シカゴ響、モントリオール響、ニューヨーク・フィル、ロンドン・フィル、ロンドン響をはじめとする、世界のあらゆる一流オーケストラと共演を重ねている。
1992年にモスクワ・ソロイスツを創設。以来、指揮者・ソリストとしてモスクワ、アムステルダム、パリ、東京、ニューヨーク、ロンドンなど世界中で熱狂的な歓迎を受けている。この他、ドレスデン・フィル、東京フィル、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、カメラータ・ザルツブルク、ロイヤル・リヴァプール・フィル、ブリュッセル・フィルに指揮者、ソリストとして招かれ、国立ノーヴァヤ・ロシア響では首席指揮者を務めている。
室内楽では、リヒテル、クレーメル、ロストロポーヴィチ、グートマン、ムローヴァ、ボロディン弦楽四重奏団、ムターらと共演している。ヴェルビエ音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭(日本)など、多くの音楽祭にも出演。CDを多数リリースしており、ディアパソン・ドール賞のほか、グラミー賞にもノミネートされており、モスクワ・ソロイスツとの録音も高く評価されている。
使用楽器は1758年テストーレ製。