フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団

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 フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団は1930年代にフランスのラジオ局によって初めて創設されたフィルハーモニー管弦楽団である。1976年フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団はリリック管弦楽団、室内管弦楽団を合併し、フランス国営放送局(ラジオ・フランス)に所属する二つのオーケストラの一つとして新しく活動を開始。硬直した伝統的オーケストラ編成に対するピエール・ブーレーズの提言に触発され、18世紀から現代までのレパートリーに応じられるよう、アンサンブルからフル・オーケストラまであらゆる編成に対応しうるよう再編成された。

 1981年までジルベール・アミが芸術監督を務め、89年からはマレク・ヤノフスキが音楽監督に就任した。2010年に音楽監督として10周年を迎えたチョン・ミョンフンは、現在ヨーロッパにおいて最も注目される音楽家のひとりである。この在任期間中にブラームス、マーラー、シュトラウス、ドヴォルザークをはじめ、フランス音楽やフィデリオ、オテロ、タンホイザー、カルメンといったオペラをレパートリーとし、数々の海外ツアーを行っており、好評を博している。

 チョン・ミョンフンのほかにも、ピエール・ブーレーズ、エサ=ペッカ・サロネン、ワレリー・ゲルギエフ、トン・コープマン等世界最高の音楽家が同団の仕事に貢献し、グスタボ・ドゥダメル、アラン・ギルバート、リオネル・ブランギエという新世代の先頭を走る指揮者がそれに続いている。

 フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団は、パリでも有数の伝統と歴史を誇るサル・プレイエルのレジデント・オーケストラである。それに加えて、ラジオ・フランス社屋に2013年にオープンする1500席の新ホールの完成を待つ間、シテ・ド・ラ・ミュジーク、シャトレ座、オペラ・コミックのプロジェクトにも参加している。
 フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、フランス・テレビジョンを始め、様々なテレビやラジオにおいて定期的に放送されている。同団はレコーディング活動にも非常に積極的で、300以上の曲がiTuneでダウンロード可能になっている。
その他にも学校や病院の小児病棟でも演奏を行っているほか、同団とチョン・ミョンフンは2007年からユニセフ大使を務めている。
 同団は毎シーズン、2週間ほど現代音楽の新作を演奏する機会を設けており、主要な現代音楽フェスティヴァルに参加しているが、2011年には3週間にわたってシャトレ座で開催されたプレゾンス・フェスティヴァル2011においてエサ=ペッカ・サロネンの指揮の下、ピエール・ブーレーズ、ペートル・エトヴェシュ、ジョージ・ベンジャミンらの作品を演奏した。
 また、若い音楽家のためにパリ国立高等音楽院の協力の下に「フィルハーモニック・アカデミー」を設立した。また、アムンディの援助を得て若いリスナーのためのウェブサイト(www.zikphil.fr)も立ち上げている。

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