ニコラ・アルトシュテット

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美しい音色と、楽々とこなす技巧性で知られるドイツ・フランス系のチェリスト、ニコラ・アルトシュテットは、現在活躍中のチェリストの中でも、最もクリエイティブで、多才な一人である。

ソリスト、弾き振り、そして室内楽でも世界的に定評があり、バロック音楽から現代曲までの幅広いレパートリーの演奏で聴衆を魅了している。

今シーズンは、イギリス室内管弦楽団で、弾き振りのプログラムでのデビュー、ヘルシンキ音楽祭でエサ=ペッカ・サロネン指揮によるサロネン作曲のチェロ協奏曲の初演や、ラハフ・シャニ指揮、ギュルツェニヒ管弦楽団での演奏を行っている。

また、新作の初演にも積極的に取り組み、トーマス・アデスやヨルグ・ヴィットマン、ブライス・デスナー、ファジル・サイ、セバスティアン・ファーゲルルンドなどの作曲家と演奏を行っている。2016年には、ピアニスト・コンポーザーであるハウシュカに映画監督のフェデリーコ・フェリーニの台本にインスパイアされたチェロ協奏曲を委嘱し、同曲は今シーズン、ロンドンとデュースブルクで初演された。

ハイペリオンから発売されたCPEバッハの協奏曲の録音は、ジョナサン・コーエン指揮・アルカンジェロとの共演で、2017年BBCミュージック・マガジン協奏曲賞を受賞。本年は、ファジル・サイとの共演で、ワーナー・レーベルよりソナタ集を発売。既発のハイドン、シューマン、リゲティ、ショスタコーヴィチそしてヴァインベルクのチェロ協奏曲集はいずれも世界的に高い評価を得ている。
演奏楽器は、ジューリオ・チェーザレ・ジーリ・チェロ。ローマ、1760年頃製作。

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