ミハイル・プレトニョフ
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プレトニョフは、ピアニスト、指揮者、作曲家、とそれぞれの分野において並外れた才能を発揮し、世界中の観客を魅了している芸術家である。
1957年、音楽家の両親のもと、ロシアのアルハンゲリスクに生まれ、幼少の頃から音楽に非凡な才能を示す。カザンで育ち、13歳で中央音楽院、1974年モスクワ音楽院に入学。ヤコフ・フリエール、レフ・ヴラセンコに師事した。
1978年、弱冠21歳でチャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門においてゴールド・メダル及び第1位を獲得。これにより早くも世界的に認められる存在となった。驚くべき技巧、深い知性に裏づけられた演奏、完璧にコントロールされた美しい音色で、カリスマ的人気を誇る現代最高のピアニストの一人として活躍。1988年、ワシントンで開かれた先進国首脳会議で演奏したことが、ミハイル・ゴルバチョフとの関係を築き、その後彼が自由な音楽活動を行う契機ともなった。
1990年、ロシア内外の個人、会社、財団等の支援によって資金を得、長年の夢でもあったオーケストラ、ロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)を創設。これはロシアでのプレトニョフの知名度・人気の高さを証明している。彼の舞台芸術ヴィジョンに賛同して、国内の多くの優れた音楽家たちがこのRNOの始動に参加。そして彼のリーダーシップのもと、RNOは数年のうちに世界有数のオーケストラとして認められるようになった。現在プレトニョフは、同オーケストラの芸術監督を務めている。
指揮活動の中心をRNOに置きながら、客演指揮者としてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団をはじめとする数々のオーケストラを指揮。2011年2月13&14日にはドレスデン空爆記念日演奏会にてドレスデン国立歌劇場管弦楽団を指揮し、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」を演奏した。またボリショイ・オペラにおける「スペードの女王」の指揮で大成功を収めているほか、コンサート形式のオペラ指揮も行っている。2015年より東京フィルハーモニー交響楽団の特別客演指揮者に就任。
作曲家としては、“Classical Symphony”、ジャズ組曲、ヴィオラ協奏曲、ほか数多くの作品を発表し、近年ではスティーヴン・イッサーリスのために書いたチェロ・ソナタが大成功を収めている。
プレトニョフは、当時の大統領(1995年エリツィン大統領および2002年プーチン大統領)によって、その音楽的功績に対し、ロシア共和国第一国家賞を授与されている。またロシアの文化評議会の顧問を務める彼は、2007年に国家の芸術生活への貢献によって大統領賞、2014年にプラトノフ賞を授与された。
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