マイケル・フランシス

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英国王立音楽院修了。2003年からロンドン交響楽団のコントラバス奏者として活動。2007年、本番12時間前に急病で降板したゲルギエフの代役として、ロンドン響でグバイドゥーリナの作品を指揮して指揮者の才能を現した。

 直後の同響ルクセンブルグ公演では本番2時間前に、ジョン・アダムスの代役に抜擢される。2009年にはプレヴィンの代役として、シュトゥットガルト放送響の4回のコンサートに登場、グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲「今この時の中で」(独奏:ムター)のほか、プレヴィンとヒンデミットの作品を指揮。大成功を収めて、同オーケストラから再招聘を受けた。2010年1月にはフランス国立放送フィルにもデビューするなど、急速にその活動を広げている。

2010年11月には、リームの新作「Lichtes Spiel」の初演をムターおよびニューヨーク・フィルと共に行い、この曲を2012年春にヨーロッパ各地で指揮する予定。また現在、女流ピアニストのリシッツァとロンドン響によるラフマニノフのピアノ協奏曲の全曲録音に取り組んでいる。

 ロンドン響がフランシスの指揮の才能を見出したのは、2006年のリトアニア・ツアーの時。急遽ショスタコーヴィチの交響曲第4番のリハーサルを任されると、その見事な指揮ぶりにロンドン響は彼の才能を認め、以降の放送・録音・教育プログラムなどでフランシスを起用するようになった。

 近年はヨーロッパと北米を中心に活躍し、シアトル響、ヒューストン響、オレゴン響、オランダフィル、マリインスキー歌劇場管などを指揮。ハーディングからスウェーデン放送響、ティルソン・トーマスからニュー・ワールド響の指揮台に招かれるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いでキャリアを重ねている新星である。

 スウェーデンのノールショッピング交響楽団とは、わずか1回の客演でポストのオファーを受け、アラン・ブリバエフの後任として2012年シーズンより首席指揮者に就任することが決まった。

ノールショッピング交響楽団 首席指揮者(2012年〜)

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