ユリア・フィッシャー

ユリア・フィッシャー

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世界的なヴァイオリニストであるユリア・フィッシャーは、コンサート・ピアニスト、室内楽奏者、ヴァイオリン指導者としても卓越した才能を持つ、万能な天才アーティストとして知られている。ドイツ、スロヴァキア系の両親のもとミュンヘンで生まれ、3歳よりヴァイオリンを、その直後に母親のヴィエラ・フィッシャーのもとでピアノを始めた。9歳より著名なヴァイオリン教授アナ・チュマチェンコの指導を受け、後にその継承者となった。11歳でユーディ・メニューイン国際コンクールに優勝して以来、世界のトップ・オーケストラとの共演を重ね、ヘルベルト・ブロムシュテット、リッカルド・ムーティ、エサ=ペッカ・サロネン、ユーリ・テミルカーノフ、フランツ・ウェルザー=メストといった著名な指揮者と共演している。

2018/19年シーズンは、室内楽での長年のパートナー、ニルス・メンケマイヤー、ダニエル・ミュラー=ショットとのヨーロッパ・ツアーで開幕。その後、ウラディーミル・ユロフスキ指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とソウル、台北、北京、上海を訪れ、ミヒャエル・ザンデルリンク指揮/ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団と日本(本ツアー)、韓国にて公演を行う。ドイツでは、ヴァイオリンのオーガスティン・ハーデリッヒ及びアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズと大規模なツアーを実施。昨シーズンのハイライトとしては、キリル・ペトレンコ指揮/バイエルン国立管弦楽団とのハンブルクのエルプフィルハーモニーとニューヨークのカーネギー・ホールでの演奏が挙げられるほか、フィリップ・ジョルダン率いるウィーン交響楽団のレジデント演奏家も務めた。

2011年には、自身のクァルテットを、アレクサンダー・シトコヴェツキー、ニルス・メンケマイヤー、ベンジャミン・ニッフェネッガーと結成し、大規模なツアーを行っている。

また2008年のフランクフルト、アルテ・オーパーでの公演では、ピアニストとしてのデビューを飾った。公演の前半でサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番、後半でグリーグのピアノ協奏曲を演奏したのだ。この公演の模様は、デッカ・レーベルより発売のDVDに収められている。さらに彼女は教育にも力を入れており、熱心に若い才能の指導にあたっている。

CD及びDVDもペンタトーンやデッカ・レーベルから多数リリース。いずれも高い評価を得ており、受賞作も多い。さらにクラシック音楽市場で新境地を開拓したフィッシャーは、最近、自身の音楽のデジタル・プラットホーム“JF CLUB”を設立。そこでは、オーディオやビデオ作品の紹介、新録音の先行試聴、自身の音楽と作品への考えの発表などを行うほか、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ6曲とフランク、シマノフスキの各ソナタを、独占的に聴くことができるようになっている。

彼女は、ドイツ連邦共和国功労勲章を授与されたほか、グラモフォン賞やドイツ文化賞など多数の賞を受賞している。
楽器は、Giovanni Battista Guadanini (1742年製)、及びPhillipp Augustinの作(2018年製)を使用。

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Julia Fischer - "The Lark Ascending" from Poème - Vaughan Williams (animated clip)

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