イワン・フィッシャー

*appeared with touring orchestra only

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イヴァン・フィッシャーはブダペスト祝祭管弦楽団の創設者であり、音楽監督である。
また、現在はワシントン・ナショナル交響楽団の首席指揮者も務めている。

フィッシャーとブダペスト祝祭管とのパートナーシップは、過去25年間のクラシック音楽界における最も大きな成功例として評価されている。フィッシャーはさまざまな改革をオーケストラに導入し、団員室内楽を重視し、ひとりひとりの団員に創造的な仕事を求める集中的なリハーサル・メソッドを開発した。

充実した国際的なツアー活動に加え、フィリップス・クラシックス、そして後にはチャンネル・クラシックスに録音した多くのレコーディングによって、世界で最も明確なビジョンを持ち、成功を得た指揮者としての名声を確立した。

フィッシャーは、幼い子どもたち向けの「ココア・コンサート」、事前にはプログラムが発表されない「サプライズ・コンサート」、自ら聴衆に語りかける「ワン・フォリント・コンサート」、ブダペストの大観衆の前で行う野外コンサート、舞台装置の要素を加えたコンサート形式のオペラの上演などがある。いくつもの音楽祭も立ち上げており、その主なものにはバロック音楽をとりあげる夏の音楽祭、そして新しい音楽の委嘱と初演の場でもあるブダペスト・マーラー音楽祭がある。

 客演指揮者としても一流のオーケストラと共演、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演は10回を超え、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との共演では毎年2週間のプログラムを指揮している。最近では、好評を得た2009年4月のベートーヴェンの交響第8番の演奏が記憶に新しい。米国でもワシントン・ナショナル交響楽団との契約のほか、ニューヨーク・フィルハーモニックとクリーヴランド交響楽団を含む一流のオーケストラと共演している。
過去には世界中の主要な歌劇場に定期的に出演しており、ケント・オペラとリヨン国立歌劇場・オペラ座では音楽監督務めているフィッシャーのオペラは、しばしば世界の注目を浴びてきた。パリ・オペラ座での「魔笛」の録画はMezzo TVで定期的に放送されており、また2006年グラインドボーン音楽祭で上演され絶賛を博した「コジ・ファン・トゥッテ」はDVDにも収められている。数々の録音は、多くの著名な国際的賞を受賞している。
フィッシャーは、ブダペストでピアノ、ヴァイオリンそしてチェロを学び、その後ウィーンのハンス・スワロフスキーのクラスで指揮法を修めた。また古楽を集中的に学び、ニコラウス・アーノンクールのもとでアシスタントを2年間務めた。最近は作曲家としても活躍しており、作品はオランダ、ハンガリー、ドイツ、そしてオーストリアで演奏されている。
フィッシャーは、ハンガリー・マーラー協会の創設者であり、ブリティッシュ・コダーイ学院の賛助会員でもある。ハンガリー共和国大統領からゴールデン・メダル賞を授与されており、また国際的な文化関係を深めることに貢献したとして、世界経済人フォーラムからクリスタル賞を受賞している。他にも、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを叙勲、2006年にはハンガリーで最も名誉あるコシュート賞を受賞した。同氏は、ブダペストの名誉市民でありハンガリー文化大使である。

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