エリアフ・インバル

エリアフ・インバル

©Sverdlovsk State Philharmony

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イスラエル生まれ。エルサレム音楽院でヴァイオリンと作曲を学び、その後レナード・バーンスタインの推薦によりパリ音楽院で学んだ。パリ音楽院での教師には、ルイ・フレスティエ、オリヴィエ・メシアン、ナディア・ブーランジェが含まれる。また彼の音楽的成長には、フランコ・フェラーラとセルジュ・チェリビダッケも多大な影響を及ぼした。

26歳の時にカンテッリ指揮者コンクールで第1位を獲得して以来国際的に活躍し、世界中で一流オーケストラを指揮。これまで、フランクフルト放送交響楽団、ヴェニスのフェニーチェ歌劇場、RAI国立交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、東京都交響楽団の首席指揮者を務めている。2014年、東京都交響楽団の桂冠指揮者に任命される。

現在も名誉指揮者の地位にあるフランクフルト放送響の任期中(1974〜1990)、ドイツ批評家賞、ディスク大賞など多数の受賞を誇る録音や、ブルックナーの交響曲原典版の初レコーディングなど、マーラーとブルックナーの解釈で国際的に称賛された。またショスタコーヴィチの交響曲の解釈に対しても特別な評価を受けている。

2016年、インバルは80歳を迎え、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団をフィルハーモニー・ド・パリで、また、フェニーチェ歌劇場管弦楽団など、様々なコンサートを指揮。2017年のハイライトとしては、マーラーの交響曲第8番をエルプフィルハーモニー・ハンブルクで指揮。2018年春には、チャイナ・フィルハーモニー管弦楽団、東京都交響楽団、シンガポール・シンフォニーの招きでアジアを再訪。また、2018年のラインガウ音楽祭の開幕で指揮したフランクフルト放送交響楽団とのプッチーニ「グローリア・ミサ」はテレビArte Concertで生中継された。2018年11月3日には、南西ドイツ放送交響楽団の初のスペイン・ツアーでマドリッド、バルセロナほかを訪れた。2019年春にはサンクトペテルブルク・デビュー。同シーズン中に東京都交響楽団や、故郷であるエルサレムのほか、フランス、スペイン、ポルトガル、そしてルクセンブルクで指揮をする予定。

オペラの指揮では、パリ、グラインドボーン、ミュンヘン、シュトゥットガルト、チューリヒ、マドリッド等の歌劇場に客演。2013年のワーグナー・イヤーには、フランダース・オペラで「パルジファル」、ア・コルーニャ・オペラ・フェスティバルで「トリスタンとイゾルデ」を指揮して高い評価を受け、後者は2014年の国際オペラ賞を獲得している。また、RAI国立響とのワーグナー「ニーベルングの指環」の優れた解釈を評価され、イタリア批評家賞アッビアティ・エ・ヴィオッティを受賞した。

膨大なディスコグラフィには、ベルリオーズ、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ラヴェル、シューマン、ショスタコーヴィチ、スクリャービン、ストラヴィンスキー、R.シュトラウス、及び新ウィーン楽派の管弦楽曲全曲が含まれる。これらの録音は、フランクフルト放送響、フィルハーモニア管、フランス国立管、ウィーン響、ロンドン・フィル、スイス・ロマンド管、チェコ・フィルを指揮したものである。さらにロイヤル・コンセルトヘボウ管のマーラー・チクルスの一環として指揮した交響曲第10番(D.クックによる全曲補筆版)はDVDでもリリースされている。

1990年、フランス政府よりフランス芸術文化勲章オフィシエに叙せられる。2001年2月、ウィーン市より有功金章受章。2006年、フランクフルト市よりゲーテ名誉章、及びドイツ共和国より有功勲章を受章。

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