クレメンス・ハーゲン

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6歳からチェロを始め、2年後にザルツブルク・モーツァルテウム音楽院においてウィルフリード・タケツィおよびハインリッヒ・シフのもとで研鑚を積み始めた。若い演奏家のためのコンクールで数々の賞を獲得したほか、カール・ベーム賞、ヘンリク・シェリング賞、ウィーン・フィルハーモニー賞という栄えある3つの賞を受賞している。

ハーゲン弦楽四重奏団の創立メンバーでもあり、ギドン・クレーメルの主催するクレメラータ・ムジカ(KUREMERATA MUSICA)には定期的に出演している他、1997年にはギドン・クレーメルと仲間達とともに、6回に亘るシューベルトの室内楽曲の連続演奏会を欧州各地の主要都市において開催した。
また、アルゲリッチ、クレーメル、ワイセンベルク、A・シフ、ツィメルマン、内田光子など錚々たる演奏家とも室内楽を共演している。彼等とともに、室内楽とその奏者の特質に迫る多彩な音楽的試みを行い、刺激に満ちたやりがいのある世界に身を投じてきたことは、クレメンス・ハーゲンのソリストとしての活動にも大きく寄与している。

オーケストラとの共演も多く、1995年夏のザルツブルク音楽祭では、ニコラウス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団と共にシューマンのチェロ協奏曲を演奏、以降音楽祭の常連となっている。

また、ダニエル・ハーディングやクラウディオ・アドバの指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と度々共演、さらにギドン・クレーメルとともにソリストとしてアーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と共演、この時のブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲はライヴ録音されている。

2009年にはアーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演。この成功により2010年、ウェルザー・メスト指揮ウィーン・フィルと再共演を果たした。
2011年はイギリス、ドイツ、スイス、そしてザルツブルク音楽祭で内田光子、スタインバーグ、ヴィドマンと共演。またオーストリアではエレーヌ・グリモー、エマニュエル・パユと室内楽で共演。今後、ウィーン室内管、ウィーン・トーンキュンストラー管、ゲルシュタイン、ブラッハーとの室内楽公演などが予定されている。
CD録音も多数あるが、ピアノのエマール、ヴァイオリンのツェートマイアーと共にニコラウス・アーノンクール指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団のソリストとして、ベートーヴェンのピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲をワーナーよりリリースしている。
1989年からはザルツブルク・モーツァルテウム音楽院においてチェロと室内楽を教えている。愛用のチェロは1698年製アントニオ・ストラディヴァリウス。

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