ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ
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J.S.バッハがその後半生の27年間、聖トーマス教会のカントール(音楽監督)として過ごし、幾多の傑作を生みだした地、ライプツィヒ。
このバッハの伝統が現代もなお生き続けている町に、創立250周年を迎えたオーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団がある。
その名はメンデルスゾーンをはじめ、ニキシュ、フルトヴェングラー、ワルターといった名指揮者の名とともに音楽史上に燦然と輝いている。
1962年、ゲヴァントハウス管弦楽団の常任指揮者フランツ・コンヴィチュニーは、第1コンサートマスターのゲルハルト・ボッセをリーダーとするトップ奏者を集め、バッハを演奏する小編成のオーケストラを組織した。
最初の演奏旅行中にコンヴィチュニーが客死した後、ボッセの指揮と独奏による固定メンバーでバッハを演奏する団体として再出発したのがゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラである。この団体は、バッハの作品をその様式に忠実に演奏し、伝統を新しい生命で満たすことを目指している。
オリジナル楽器による演奏も定着しつつあるが、この団体は当初から、その方法をとっていない。
楽器という問題以前に、彼らの中には、旧東独という政治体制を超越して現在まで連綿と続いてきたライプツィヒのバッハ演奏の伝統が、脈々と息づいているのである。
1987年からは ゲヴァントハウス管弦楽団の第1コンサートマスター、クリスティアン・フンケが指揮・独奏者を務めている。日本には1978年に初来日して以来、今回が2年ぶり9度目となる。