アブデル・ラーマン・エル=バシャ
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1958年、音楽家の両親のもとベイルート(レバノン)に生まれる。
67年、Z.サルキシアンにピアノを師事。
10歳でC.アラウに将来を嘱望される。
1974年フランス、ソ連、イギリスの政府より奨学金の申し出を受け、パリ音楽院に入学。P.サンカンの作曲科にも学び、ピアノ、室内楽、和声法、対位法の4科で首席卒業。
78年、エリーザベト王妃国際コンクールで審査員全員一致による優勝、併せて聴衆賞を受賞し、一躍世界の注目を浴びるが、すぐに演奏活動には着手せず、さらなる研鑽を積み、レパートリーを増やすことに没頭。
その後、世界の主要ホールでリサイタルを行う。
インバル、スクロヴァチェフスキ、クリヴィヌ、フルネ、マズアなどの著名指揮者とベルリン・フィル、コンセルトヘボウ、ロイヤル・フィル、パリ管、NHK交響楽団等で共演。
レパートリーは幅広く、約60のピアノ協奏曲の他、バッハから現代作品まで網羅。プロコフィエフの初期作品の録音ではシャルル・クロ・アカデミー大賞を獲得。他に、バッハやラヴェルの協奏曲、シューマン、ラヴェル、シューベルト、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲、ショパンのピアノ作品全曲、プロコフィエフのピアノ協奏曲全曲を録音。
98年フランス政府より芸術・文芸シュヴァリエ賞、202年レバノン大統領より功労賞の最高位メダルを授与。
エリーザベト王妃国際コンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクールの審査員、エリーザベト王妃音楽院ピアノ科教授を務める。
優れたテクニックに支えられた威厳に満ち、明快でしかも静穏な演奏は各地で絶賛を博している。
(2011年10月現在)
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