モイツァ・エルトマンMojca Erdmann

プロフィールProfile

その美声と非の打ち所のない芸術性により、批評家から賞賛され、瞬く間に国際音楽シーンでライジングスターとなる。
2006年にモーツァルト《ツァイーデ》(ボルトン指揮)でザルツブルク音楽祭にデビュー。07年、09年にはハイドン《アルミーダ》で再登場。2014年には新作の《ばらの騎士》(ウェルザー=メスト指揮)のゾフィーで出演している。メトロポリタン・オペラには、2011年に《ジークフリート》の森の小鳥、および新演出の《ドン・ジョヴァンニ》のツェルリーナでデビューし、翌年《フィガロの結婚》のスザンナで再登場。ミラノ・スカラ座には《フィデリオ》(バレンボイム指揮)のマルツェリーネで2014年にオペラデビューを飾っている。
極めて多彩なレパートリーを持ち、現代音楽作品の歌い手としても人気を博す。ベルリン国立歌劇場の武満徹《マイ・ウェイ・オブ・ライフ》世界初演(ケント・ナガノ指揮)で同歌劇場にデビュー。2009年にはヴォルフガング・リームのモノドラマ《プロセルピナ》のタイトルロールを歌う。また翌年リーム本人より新作オペラ《ディオニュソス》のソプラノの主役の指名を受け、2010年ザルツブルク音楽祭で世界初演を行っている。2012年にはベルリン国立歌劇場でダニエル・バレンボイム指揮《ルル》のタイトルロール・デビューを果たし、大成功を収めた。そのほか、バイエルン国立歌劇場にてスルンカの新作「南極」にハンプソン、ヴィラゾンとともに出演(2016年)。2017年にはヤンソンス指揮バイエルン放響によるリームの新作《Requiem Strophen》 初演に出演し、2018年1月にはハンブルク州立歌劇場にて細川俊夫の《海、静かなる海》のクラウディア役で登場。
コンサートではラトル、アーノンクール、ボルトン、ナガノ、ルイージ、ハーディングなどの著名指揮者と頻繁に共演している。

また、シューベルティアーデをはじめ、リート歌手としての公演機会も多い。
日本には、2015年にバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演で来日、2014年にはルイージ指揮/NHK交響楽団と《カトゥーリ・カルミナ》《カルミナ・ブラーナ》、17年には下野竜也指揮で同交響楽団と《ルル》組曲を共演したほか、リサイタルでも3回来日している。
ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んでおり、同レーベルでの最初のソロ・アルバムとなる「モーツァルト・ガーデン」はモーツァルトおよび彼の同時代の作曲家のアリア集である。
ハンブルクに生まれ、6歳よりヴァイオリンのレッスンを開始。ヴァイオリンと並行してハンブルク国立歌劇場の児童合唱団で歌う傍ら、声楽の個人レッスンも受けた。その後ケルン大学に進み、声楽をハンス・ゾーティンに師事。さらに同大学ではヴァイオリンも学んだ。2002年には、ドイツ連邦コンクール(声楽部門)で1位、並びに現代音楽特別賞を受賞。2005年8月には、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でNDR(北ドイツ放送)音楽賞を、またバート・キッシンゲンの夏音楽祭ではルイトポルト賞を受賞した。

オフィシャル・ホームページ:http://www.mojcaerdmann.com/

*Ms Erdmann appears by arrangement with CSAM.

ページ上部へ