ミゲル・ハース=ベドヤMiguel Harth-Bedoya

プロフィールProfile

フォートワース交響楽団 音楽監督
ノルウェー放送交響楽団 首席指揮者

 ペルーのリマ生まれ。カーティス音楽学校とジュリアード音楽院で指揮を学ぶ。オットー・ワルター=ミュラー、小澤征爾、グスタフ・マイヤーらに師事。2002年にシーヴァーNEA指揮者賞を受賞。NYフィルでマズアのアシスタントを務め、ロスフィルではサロネンのもとアソシエートコンダクターを務めた。
 これまでにユージン響、リマフィル、オークランドフィルの音楽監督を歴任。2014年-2015年シーズンで、フォートワース交響楽団の音楽監督に着任してから15年目を迎え、芸術的なレベルアップのみならず、地域における文化水準向上の面でも目覚しい成果を挙げた。このコンビでチャイコフスキー交響曲全集のCDもリリースし、2008年には初のカーネギーホール公演を敢行した。

 米国ではシカゴ響、ボストン響、アトランタ響、ボルティモア響、ワシントン・ナショナル響、NYフィル、フィラデルフィア管、ミネソタ管、クリーヴランド管へ定期的に客演。特にロスフィルは1998年から2004年にアソシエートコンダクターとして務めた後も、オーケストラからの根強い支持により、客演指揮者として度々呼ばれている。

 2013年シーズンからノルウェー放送交響楽団の首席指揮者に就任、欧州楽壇にも本格的に進出し、ロンドンフィル、BBC響、ミュンヘンフィル、パリ管、ハンブルク北ドイツ放送響、フランクフルト放送響、ベルリン放送響、ドレスデンフィル、スイスロマンド管、ヘルシンキフィル、ライプツィヒMDR響、フィンランド放響、スペイン国立管、バーミンガム市響、デンマーク国立放送響、ロイヤル・ストックホルム?フィル、チューリッヒ・トーンハレ管、イェーテボリ響へ客演している。
 ラヴィニア音楽祭、タングルウッド音楽祭、BBCプロムス、ハリウッドボウル、インターラーケン音楽祭、アヴァンティ音楽祭、アデレードフェスティバルなど各地のフェスティヴァルにも登場、これまでにロストロポーヴィチ、ヨーヨー・マ、スターン、G.グラフマン、J.ベル、五嶋みどり、G.オールソン、J.ゴールウェイらと共演。
 オペラの分野でも積極的に活動の場を広げ、ステファン・パウロの「エロイーズとアベラール」を世界初演。母国ペルーのニューオペラカンパニーでは「ラ・ボエーム」「フィガロの結婚」「クルセクス」「メリーウィドウ」「夢遊病の女」を、イタリアではマルティン・イ・ソレールの「こけにされた後見人」の蘇演を指揮、のちに録音もされている。さらにフォートワースオペラの「ロメオとジュリエット」、ジュリアード・オペラセンターの「ラ・ボエーム」、ミネソタオペラの「トスカ」「仮面舞踏会」を指揮、サンタフェ・オペラではドーン・アップショウとも共演。カナダ・オペラで「セヴィリアの理髪師」、イングリッシュ・ナショナル・オペラでジョナサン・ミラーによる「ラ・ボエーム」(新演出)を振るなど、急速に評価を高めている。最近では2014年のニュージーランドフェスティヴァルでシンシナティ・オペラとオスバルド・ゴリホフの「アイナダマール」を指揮。2015年8月、サンタフェ・オペラでジェニファー・ヒグドンのオペラ「コールド・マウンテン」の世界初演を行う。
 Caminos del Inka の創設芸術監督として、インカ帝国の古い旋律といった米国大陸の音楽普及にも意欲を傾けている。そのマルチメディアプロジェクトとして、オーケストラプログラムの動画収録を、これまでにシカゴ響、フィラデルフィア管、ボストン響、シアトル響、ボルティモア響、ハーグ・レジデンティ管、ライプツィヒMDR響と行った。
主な録音は、ヨーヨー・マとシカゴ響との共演による「Traditions and Transformations: Sounds of Silk Road Chicago」(2009年にグラミー賞を受賞)、オルケスタ・シンフォニカ・デ・カスティーリャ・イ・レオンとラベック姉妹(ピアノ)との共演によるCD「Nazareno」(ドイツ・グラモフォン)、同じくペルー生まれのテノール歌手ファン・ディエゴ・フローレスと、ペルーの伝統的で美しい小品を収録したラテン・アルバム(デッカ)がリリースされている。2014年から2015年にかけ、第14回ヴァン・クライバーン国際コンクールで優勝したウクライナ出身のピアニスト、ヴァディム・ホロデンコをソリストとして迎えた3枚のディスクからなるレコーディングプロジェクトを予定。

オフィシャル・ホームページ:http://miguelharth-bedoya.com/

(2015年8月)

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