イジー・シュトルンツJiří Štrunc

プロフィールProfile

1969年、チェコのカルロヴィ・ヴァリ生まれ。ピルゼン音楽院でヴァイオリンを学び、プラハ芸術アカデミーにて指揮をエリシュカ、ヴァイナルに師事。在学中にARCO室内オーケストラを創設。90〜98年、プラハ・ユースオーケストラの指揮者を務めた。ヴァイオリン奏者として活動しながら、ロンドン、プラハ、シュトゥットガルト、米国で研鑽を重ね、95年「プラハの春」国際音楽祭指揮者コンクールで特別賞を受賞して一躍注目を集めた。

97年、チェコ国立ピルゼン歌劇場の首席指揮者に就任、「メフィストフェレス」「リゴレット」「運命の力」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」「サムソンとデリラ」「ルサルカ」「ボリス・ゴドゥノフ」「エフゲニー・オネーギン」「さまよえるオランダ人」、フィビヒ「シャルカ」、フェルステルの「ブロウド」等を指揮。またズデニエック・ルカーシュ(チェコの現代作曲家)による「Veta za vetu」世界初演を手がけた。

02年に指揮した「売られた花嫁」で Libuska賞を受賞。03年「蝶々夫人」「椿姫」「売られた花嫁」、05年「トロヴァトーレ」「カルメン」のプロダクションをもって日本ツアーを行い、東京・名古屋・大阪など各地で絶賛を受ける。以降も同歌劇場で「カルメン」「マノン・レスコー」「売られた花嫁」「トロヴァトーレ」などを指揮。

03年にはプラハ国立歌劇場での「蝶々夫人」が大成功を収め、06年シーズンより同劇場の指揮者陣に加わり、09年シーズンは「マノン・レスコー」「ルサルカ」「ランメルモールのルチア」「コシ・ファン・トゥッテ」「蝶々夫人」を指揮、10年シーズンは「ジャンニ・スキッキ」「イタリアのトルコ人」のプリミエを手がけた。
コンサート指揮者としては、96年から2000年までカルロヴィ・ヴァリ交響楽団の指揮者、2010年には同楽団のシーズン首席指揮者として活躍、その演奏はドヴォルザーク「交響曲第6番」「ジプシーの歌」のレコーディングで聴くことができる。プラハ・フィルほかチェコ各地のオーケストラにも客演を重ね、東欧・ロシアの作品はもとより、ドイツ・フランスものまで多岐に渡るレパートリーを披露している。
04年に群馬交響楽団でドヴォルザーク「チェコ組曲」、スメタナ「わが祖国」(抜粋)を、08年に山形交響楽団でリスト「レ・プレリュード」、ドヴォルザーク「オテロ」、コダーイ「くじゃくの主題による変奏曲」などのプログラムで好評を得た。
(2012年2月現在)

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