エサ=ペッカ・サロネンEsa-Pekka Salonen
プロフィールProfile
エサ=ペッカ・サロネンは、絶え間ない革新によって、クラシック音楽界において最も重要な芸術家のひとりとみなされている。
指揮者・作曲家であるサロネンは、1958年ヘルシンキに生まれた。当地のシベリウス音楽院に学び、79年フィンランド放送交響楽団を指揮してデビュー。85年から95年まではスウェーデン放送交響楽団の首席指揮者、95年と96年はヘルシンキ音楽祭の音楽監督を務めた。また、毎年開催されるバルト海フェスティヴァルの共同創設者であり芸術監督も務めている。現在、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者およびアーティスティック・アドヴァイザーを務めるとともに、1992年から2009年まで音楽監督を担ったロサンゼルス・フィルハーモニックの桂冠指揮者でもある。
サロネンとフィルハーモニア管は、サウスバンク・センターのデジタル技術を使って、いかに音楽を提供できるかという先駆的な試みを引き続き行っている。その主なものとしては、イギリスの交響楽団としては初めてとなる大がかりなヴァーチャル・リアリティのプロダクションのほか、賞を受賞した「RE-RITE」や「ユニバース・オブ・サウンド:惑星」といったインスタレーションがある。映像と音を駆使したこれらのインスタレーションでは、世界中の人々が、オーケストラの中に入って指揮や演奏を体験することができる。サロネンはほかにもiPadのための待望のアプリケーション「オーケストラ」を開発した。
作曲家としても活躍しており、ヴァイオリン協奏曲やチェロ協奏曲、そのほか多くのオーケストラ曲を作曲。複雑さと高度な演奏技術が遊び心あるリズムと新鮮なメロディーに結びついている。CDもリリースされている。
2021年シーズンよりサンフランシスコ交響楽団の首席指揮者に就任する。