アラン・ブリバエフAlan Buribayev
プロフィールProfile
1979年、チェリストで指揮者の父とピアニストの母という音楽家一家に生まれる。カザフ国立音楽院でヴァイオリンと指揮を学び優等で卒業。卒業後はウィーン音楽大学でウロス・ラヨヴィッチ教授のもと指揮の勉強を続けた。1999年ザグレブのマタチッチ国際指揮コンクールの優勝で国際的な注目を集め、この成功によりヨーロッパのいくつかのオーケストラから招待を受けることとなった。2001年、コペンハーゲンのマルコ指揮コンクールでファイナルに残り特別賞を受賞(1位なし)し、ブリバエフは「傑出した才能と将来性」を認められた。2001年ペドロッティ国際指揮コンクールで第1位受賞。
オランダのブラバント管弦楽団の首席指揮者という地位を継続しつつ、2010年にダブリンのRTE国立交響楽団の首席指揮者としての任期を開始。その熱意と自発性を高く評価され、精度と音楽家精神が賞賛されている。
これまでに共演したオーケストラは、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、デュッセルドルフ交響楽団、バーミンガム市交響楽団、イェーテボリ管弦楽団、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団、BBCスコティッシュ交響楽団、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、マドリッドのFundacion Excelentia、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、スタヴァンガー交響楽団、ヴィンタートゥール交響楽団、ボリショイ管弦楽団などがあり、オペラの指揮者としても、リヨン・オペラ、ボリショイ歌劇場を指揮している。その他にもボルティモア交響楽団、オレゴン交響楽団、メルボルン交響楽団と共演。日本では確固とした名声を誇り、これまでに仙台フィルハーモニー管弦楽団、大阪センチュリー交響楽団(現:日本センチュリー交響楽団)、札幌交響楽団、東京交響楽団と共演している。
2004年から2007年まで、アスタナ交響楽団の首席指揮者として広範囲に共演した。同団のレベルを大幅に引き上げることに成功し、ベルリン公演を実現して絶賛された。同時期にマイニンゲン劇場の音楽監督も務め、オッフェンバックの「ホフマン物語」、モーツァルトの「イドメネオ」と「フィガロの結婚」、ヤナーチェクの「イエヌーファ」、ウェーバーの「魔弾の射手」、R.シュトラウスの「サロメ」など、オペラの幅広い経験を積んだ。2006年から2011年までノールショピング交響楽団の首席指揮者を務め、同団をチェコとウィーンのツアーに導き大成功を収めた。
(2012年7月現在)