ケルン放送交響楽団WDR Symphony Orchestra

ケルン放送交響楽団

©Joern Neumann

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プロフィールProfile

ケルン放送交響楽団は、70年以上に及ぶ歴史の中で、ヨーロッパの最も重要な放送管弦楽団のひとつとしての地位を確立。スタイリッシュで多様性に富んだ高い芸術的完成度がトレードマークとなっている。同楽団は、ケルン・フィルハーモニーやフンクハウス・ヴァルラフプラッツにおける定期公演シリーズや、地域のより大きなコンサート・ホールや音楽祭と提携するなど様々な方法でノルトライン=ヴェストファーレンの音楽界を盛り上げ、実績を作っている。海外ツアーや受賞歴を誇る数々のCDのリリースなど、その活動はドイツのオーケストラ界を代表する存在として国際的に重要視されている。

1947年に創立後、同楽団は素晴らしい客演指揮者たちとともに歩み始め、1964年以降は首席指揮者のクリストフ・フォン・ドホナーニ、ガリー・ベルティーニ、セミヨン・ビシュコフと長きにわたる関係を築いた。彼らの指導のもと、マーラーの交響曲やショスタコーヴィチ、リヒャルト・シュトラウス、ラフマニノフ、ヴェルディ、ワーグナー作品の演奏で高い評価を得て、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで頻繁にツアーを行うようになる。

また、数多くの作品を委嘱し、世界初演を行うことで音楽史に貢献。これまでにイーゴリ・ストラヴィンスキー、ルチアーノ・ベリオ、ハンス・ヴェルナー・ヘンツエ、カールハインツ・シュトックハウゼン、マウリシオ・カーゲル、ヴォルフガング・リーム、イェルク・ヴィトマン、クシシュトフ・ペンデレツキなどの大作曲家が自作を指揮している。さらに、テレビ・ラジオ放送、デジタル・メディア、教育プログラムを通してクラシック音楽の普及に邁進している。

2010/11シーズンから2018/19シーズンまでユッカ・ペッカ=サラステが首席指揮者を務めた。フィンランド人であるマエストロは母国の作曲家シベリウスの音楽に焦点を当てるとともに、ブラームス・チクルスに取り組み、大成功に導いた。サラステはまた、ヨーロッパのロマン主義音楽における国民運動について掘り下げたり、現代曲のレパートリー拡大にも力を注いだ。サラステ指揮のもと、同楽団はマーラー、ブルックナー、シェーンベルク、ストラヴィンスキー、ベートーヴェン作品のCDをリリースし、数々の主要な賞を受賞して高い評価を得ている。

2019/20シーズンより、指揮者界で急速に注目を集めているスターの一人、クリスティアン・マチェラルがケルン放送交響楽団の首席指揮者を務めている。

1983年の初共演以来、指揮者マレク・ヤノフスキとケルン放送交響楽団は長期に渡り強い絆で結ばれている。2018年2月には、ヤノフスキの指揮によるCD「ヒンデミット管弦楽作品集」(「ウェーバーの主題による交響的変容」、組曲「気高き幻想」、「ボストン交響楽団」収録)をペンタトーン・レーベルよりリリース。さらに、ベートーヴェン・チクルスの発売も2020年初旬に予定されている。ヤノフスキの80歳の誕生日には、ベルリン・フィルハーモニーでのコンサートを含むドイツ・ツアーを行った。

ディスコグラフィDiscography

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