パーヴォ・ヤルヴィPaavo Järvi
※招聘オーケストラとの来日
プロフィールProfile
グラミー賞受賞者、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして音楽家から高く評価されるパーヴォ・ヤルヴィは、2011年に故郷エストニアでパルヌ音楽祭を創設。同音楽祭では、夏の1週間にわたって演奏会、マスタークラスが繰り広げられ、同じく彼が創設したエストニア・フェスティバル管弦楽団が夏のシーズンの目玉となっている。2018年1月には同楽団とはじめてのヨーロッパ・ツアーを行い、2018年8月にはBBCプロムスやエルプフィルハーモニー・ハンブルクにも登場した。彼はエストニアの作曲家の熱心なサポーターであり、エストニア国立交響楽団の芸術顧問も務めている。2013年には、エストニア文化への卓越した貢献を認められ、エストニア大統領からホワイト・スター勲章を授与された。
またドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団とは、2004年の芸術監督就任以来、長年に亘って密接な関係を構築。2018年12月には同楽団を率いてアジアを訪れ、日本と韓国にて公演を行った。また、2018/19年シーズンを通じて、最新のシューベルト・プロジェクトでヨーロッパ・ツアーを行い、ウィーン楽友協会のレジデント・オーケストラも継続して務めている。
NHK交響楽団の首席指揮者としては4シーズン目を迎え、幅広いレパートリーを披露。さらに、フランクフルト放送交響楽団では名誉指揮者、シンシナティ交響楽団では名誉音楽監督を務めている。そしてパリ管弦楽団の音楽監督を6年間務め、2019/20年シーズンからチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者及び音楽監督に就任する。
彼は、ベルリン・フィル、フィルハーモニア管、シュターツカペレ・ベルリン、ミュンヘン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管などを定期的に指揮し、最近では、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ウィーン・フィル、ニューヨーク・フィル、ミラノ・スカラ座管、NDRエルプフィルなどに客演。今シーズンはパリ管を再訪し、フィルハーモニア管とともにミュンヘン、ケルン、ハンブルクでツアーを行う。
膨大なディスコグラフィを持つ彼の最新プロジェクトには、ドイツ・カンマーフィルとのブラームスの交響曲全集、パリ管とのシベリウス交響曲全集、N響とのR.シュトラウス作品集などがあり、2018年にはエストニア・フェスティバル管のデビューCDとなるショスタコーヴィチ作品をAlpha Classicsよりリリース。またパリ管とのシベリウスの演奏と録音では、フィンランド人作曲家の音楽をフランスの聴衆に広めたことが認められ、シベリウス・メダルを授与された。
エストニア国立響、エストニア国立男声合唱団及びエレルヘイン少女合唱団とのシベリウスのカンタータ集でグラミー賞を受賞。2015年には、グラモフォン誌(イギリス)とディアパソン誌(フランス)より「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。また、フランスでの音楽への貢献を認められ、フランス共和国文化通信省より芸術文化勲章のコマンドゥールを授与された。
エストニアのタリン生まれ。タリン音楽院でパーカッションと指揮を学ぶ。1980年アメリカへ渡り、カーティス音楽院で学びながら、ロサンゼルス・フィルハーモニック・インスティテュートでレナード・バーンスタインに学んだ。